出版社内容情報
失敗したら笑われてしまう。人に嫌われるのがこわい――なぜ私たちは「不安」を抱くのか。その原因と対処法を説く。
【著者紹介】
早稲田大学名誉教授
目次
第1章 なぜ不安なのか
第2章 人が怖いから迎合してしまう
第3章 真面目の落とし穴
第4章 不安のしずめ方
第5章 不安の構造
第6章 自分の人生の責任は自分にある
第7章 老いは成熟である
第8章 幸せへの処方箋
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学客員研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
14
日常に生じる不安との向き合い方や対処の仕方について記された本。恐れや悩みの起点となる事象をみつめ、適切に解釈し前に進むための視点が解説されている。相手の顔色ばかり窺う人は拒否されることを恐れるが、嫌われたとしても実際は大したことない。ストレスの最大の原因はしなければならないという思い込み。期待に応えようとする思いが強すぎると、選択を他者に委ね、行動の目的がそこに限定されてしまう。自分で決めることを意識し、他者に左右されない芯を持つと不安は減る。遠慮しがちな人は愛を求めているという視点は新たな気付き。2025/01/26
団塊シニア
14
苦しめてるのは現実の困難、それとも想像力でゆがめられた困難か、実際想像した苦しみで悩んでることがよくあることかもしれない。2020/08/06
イズム(清瀬泉夢)
13
私事なのですが、この4月から職を変え、若干の不安を感じていた時に古本屋にあったので、そのまま購入。読んでいると自分のことを言われているような気がしました。特に、自分は小心者の人間ではないので、常に不安と背中合わせで生きてきたのですが、この本に書かれていることで、若干考え方が変わり、気持ちが楽になりました。自己啓発的なものはあまり好きではないのですが、たまにはこういうのを参考にするものいいかもしれないですね!いい本です!2016/04/21
くろうさぎ
12
不安について、実に詳しく書かれていて読んでいると参考になります。不安を二種類に分け、「現実的不安」と「神経症的不安」として考え事例を挙げ、慢性的な不安に悩まされているなら生き方を基本的に直す…。私は、いつも不安が不安を呼んで雪だるま式になります。まさしく、結果重視に傾き、今していることの結果を気にして常に不安になります。「自分にはできるだろうか」とか「もしできなかったら、どうしようか」と不安になる。これからは過程を重視するようにして自分なりの不安のしずめ方を見つけ出そうと思います。時々、見直したい本です。2018/04/14
Akiko
10
持ち歩きの本が読み終わったので、キンドルで読んだ。うーん。難しい。でも、役に立つこともある。読んで良かったと思えるが、なんせ難しいところもあり、完全には、理解できていない。2019/08/29