出版社内容情報
1980年代。阪神タイガース命のじいちゃんと僕の熱狂的応援とは反比例するかの如くチームは低迷し……。笑いと涙のナニワ家族小説。
内容説明
1985年、伝説のバックスクリーン3連発。猛打を誇る“猛虎打線”があれば、チームの黄金時代到来と思われた阪神タイガース。しかし「タイガース命」の“じいちゃんと僕”の熱狂的な応援も虚しく、翌年以降チームは低迷。じいちゃんの夢は阪神の胴上げをその目で見ること。でも“ダルマ”のウイスキーとタバコが手放せないじいちゃんの体は…。
著者等紹介
山田隆道[ヤマダタカミチ]
1976年、大阪府出身。早稲田大学卒業。大学在学中より執筆修行を開始し、作家となる。各種スポーツ番組などのMCやコメンテーターも務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドリル
11
虎ファンで有名な山田隆道の作品。この本は発刊されてすぐに読んだことがあり、再読になる。暗黒時代の阪神タイガースと一人の少年とそのじいちゃんの話。もちろん舞台は大阪。阪神タイガースの選手も実名で登場するし、虎ファンにはたまらない一冊。 時代背景も同世代ではないけど、よく知っていた時代やった。阪神タイガースの成績に一喜一憂するのは大阪の風物詩やった。今でもオールドファンは同じような楽しみ方をしてると思う。俺も懐かしいあの時代に少し戻ってみたい気持ちになった。阪神が弱いのは困るけど…笑(★★★)2016/11/09
yukalalami
4
虎キチの祖父と孫の雅之。阪神の歴史と2人を包む家族の物語。85年の優勝以来弱小チームとなり、なんとかおじいちゃんが生きている間に優勝を見せてあげたいと安芸キャンプで必死で選手を鼓舞しようと主人公が叫ぶシーンが好き。ラストはじーんと来ます。2013/07/14
うさつき
4
じいさんが出てくる小説にハズレなし!記録更新中。虎キチのファンキーなじいさんと、その遺伝子を色濃く受け継いだ孫の、とっても笑って、号泣する、なにわの家族小説です。私のなかでは、今現在、今年の一二を争う、号泣小説でした。2012/11/12
ひろし
4
本当に面白い。序盤から虎バカのじいちゃんと孫の熱さに惹かれてそのまま最後まで読んでしまう。笑いがあり、恋愛があり、涙がある。このじいちゃんこそミスタータイガースだ。あの年の爆発的な阪神の強さを思い出し、読みながら鳥肌がたった。「ついにやったよ、じいちゃん」って感じる物語。2012/10/30
ドリさん
2
その時その時の阪神が思い出されて面白かったです。特に亀山新庄の時とか、今度こそは、と思う場面が重なるので良かったです。2015/05/12