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新訳 風姿花伝―六百年の歳月を超えて伝えられる極上の芸術論・人生論

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  • サイズ B40判/ページ数 193p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569803401
  • NDC分類 773
  • Cコード C0030

出版社内容情報

観世流の宗家による相伝の書の抄訳本。「初心忘るべからず」「秘すれば花」など、いまでも使われる言葉のほんとうの意味とは。

【著者紹介】
二十六世観世宗家

目次

1 芸道が目指すもの
2 道のため、家のため
3 勝つための秘策
4 一座の棟梁として
5 いかに成長するか
6 心の世界に
7 初心を見続ける
8 花は観客の心にこそ

著者等紹介

観世清和[カンゼキヨカズ]
1959年、東京生まれ。流祖・観阿弥清次、二世・世阿弥元清、三世・音阿弥元重から約700年の伝統を誇る二十六世観世宗家。二十五世・観世左近の長男。4歳のとき『鞍馬天狗』の花見で初舞台、10歳で初シテをつとめ、1990年に父・左近の急逝にともない31歳で家元を継承。日本国内だけでなく、フランス・インド・中国・アメリカなど海外公演にも力を注ぐ。1995年度芸術選奨文部大臣新人賞、2012年度芸術選奨文部科学大臣賞、2013年、第33回伝統文化ポーラ大賞を受賞。1999年、フランス芸術文化勲章シュバリエ受章、2013年、ソムリエ・ドヌール就任。重要無形文化財総合指定保持者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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れみ

50
観世流の宗家である観世清和さんの解説による、風姿花伝。全てを読みこなせる訳ではないけど、文章からは世阿弥の芸に対する並々ならぬ思いがひしひしと伝わってくる感じ。解説も、観世清和さんご自身の体験を交えて書かれているのでとてもイメージしやすい。2014/12/21

かず

25
世阿弥執筆の能楽に関する家伝書であるが、広く人生一般に適用可能な書と思う。観世座創立時は自身の大和申楽と近江申楽がしのぎを削って相争っている状況下にあり、如何に相手よりも優位に立つか、換言すれば、より多くの感動を与えることが出来るのかを、観阿弥、世阿弥親子は考え抜き、それを家伝としたものです。時々に異なる環境で演じる中で、いかにして常に最高のポテンシャルを保つのか。常に時中することが大切です。また、倦まず弛まず努力し続けることの大切さを思い知りました。現宗家の方が自ら執筆されています。2019/03/15

かいてぃ〜

20
観世宗家の家元のである観世清和さんが訳されているので、間違いないと思って手に取りました。風姿花伝は、日本史で覚える『単語の1つ』としてしか捉えていませんでしたが、確かに人生の指南書としても捉えられる、世阿弥の覚悟の一端を見た感じがします。そして、『花』とは何か?と自分も自分の身に置き換えながら読んでいましたが、世阿弥が最後に行き着いた『花』の答えは、個人的には大どんでん返しと言える意外なものでした。また、よく聞く『初心忘るべからず』は本書からの言葉で、これを読まなければ誤解したままだった。2016/11/19

ルル

16
極めると見えてくる境地、行き着く先はどうやらひとつ。見えた人にしか分からない境地があるようです(*^^*)2016/12/19

nemunomori

8
能楽師・二十六世観世宗家である観世清和さんの言葉だからこそ、なるほどそうだったのかと腑に落ちる新訳でした。「風姿花伝」が、穏やかな一般論ではなく、日々闘いのような舞台に立つ、演者の気迫に満ちた心構えと知って、世阿弥の人間像が急に身近なものになりました。実際に使われている小道具や稽古風景の描写など、興味深いエピソードも豊富です。2014/07/12

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