出版社内容情報
自分の家族が「ひきこもり」になったとき、誰にどう相談し、何をすればよいのか。家族療法のエキスパートが具体的なメソッドを説く。
【著者紹介】
精神科医
目次
プロローグ ひきこもりは病気ではない!
1 なぜひきこもるのか
2 ひきこもりは親のせいではない
3 親が自信を回復する
4 ひきこもりの支援を利用する
5 父親力を活かす
著者等紹介
田村毅[タムラタケシ]
1957年東京生まれ。高校時代に1年間のAFSアメリカ交換留学。筑波大学医学専門学群卒業。同大学大学院博士課程修了。医学博士。専門は思春期精神医学、家族療法、メディアを活用した相談活動。British Council奨学生として3年間のロンドン留学中、ロンドン大学とTavistock Clinicで家族療法を学び、「英国いのちの電話」(Samaritans)にて日本語電話相談を開設。帰国後「いのちの電話」の電子メール相談に取り組む。日本家族研究・家族療法学会国際交流委員長、同学会認定スーパーヴァイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のり
5
子を持つ親として他人事ではないと思い手に取りました。「ひきこもりは親の育て方、躾に問題ありと思われがちだが、親のせいではない。」親も子どもと向き合う自信を取り戻すことが必要。ひきこもりの家族からの質問や、当人や家族が実際にどう関わり変化していったかが、事例を通してよくわかりました。2014/06/24
乱読家 護る会支持!
3
家族療法の先生なので、引きこもりの問題として、家族の役割、特に父親の役割が書かれてある。。。 いやいや、、、家庭にも問題があるとは思うけど、全て家庭のせいにされてもなぁ、、、学校という社会システムには触れないのかい?と思いました。。。 本書も学校についてはほとんど触れてはおらず、、、読むと気が滅入りそうなので、サラサラ読み。。。 ともかく、家は安心できる居場所であり続けること、子の成長を見守り続けること。これしかない。2019/04/10
Akihiro Nishio
3
10年以上前に出された斉藤環氏の「ひきこもり救出マニュアル」とどうしても比べてしまう。斉藤氏が徹底的に予断を廃して、実際臨床から方法論を編み出して行くのに比べて、本書はひきこもりに家族療法という枠に当てはめるかたちである。ひきこもりの症例すべてが男性で、同胞は女性、パターナライズされた両親である。つまり、理想の家族論から発していた理想論である。個人的には斉藤氏の著作より数段劣ると思うが、このような理想論のほうが方法論よりも、わかりやすいのでウケが良いだろうというのも理解できる。2014/08/18
まさや
2
#読了#Kindle Unlimited 家族療法のアプローチで、家族の機能不全を解きほぐす。2020/07/13
ペカソ・チャルマンチャイ
2
Q&Aという形式なので読みやすいが、まとまりに欠ける。対象者がほぼ若年層になっていて、そちらには手厚いが、成年以降の症例対策が少ない。2018/06/22