出版社内容情報
立春、春分、立夏……日本人が愛してきた「二十四節気」は「旧暦」とはまったく別もの。純粋な「太陽暦」に基づく科学的な季節区分だった。
【著者紹介】
環境アセスメント会社「ザ・ランス」代表、日本暦学会、暦の会、カレンダー協会会員
内容説明
冬至、立春、春分、立夏…平安貴族が愛した季節区分は太陽暦に基づいた科学だった!東洋文明の叡智を示す「暦」について誤解していませんか。
目次
1 科学としての二十四節気(二十四節気は純然たる太陽暦;平安貴族も現代人も、立秋の日はまったく同じ ほか)
2 暦の「超先進国」だった中国(二十四節気はいつごろ生まれたのか;惑星運動や日食も予測した「三統暦」 ほか)
3 中国に追いつけ、追い越せ―日本の暦(邪馬台国は「正歳四時を知らず」;暦はいつ日本にもたらされたか ほか)
4 いろいろな「暦註」について(「十干十二支」って何だろう?;井原西鶴の勘違いだった「丙午」(ひのえうま) ほか)
5 二十四節気と現代社会(日本人の「季節感」はどのようにして生まれたか;暦は契約社会のインフラ ほか)
著者等紹介
石原幸男[イシハラユキオ]
昭和26年(1951)神戸市生まれ。昭和49年(1974)高知大学文理学部理学科卒業。昭和50年(1975)同大学理学専攻科修了。民間気象予報会社勤務を経て、現在、建設環境アセスメント調査業「ザ・ランス」代表。「暦の会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
俊介
17
旧暦に興味あったので。仕組みは難しかったけど、旧暦すごい昔の人すごいというのが分かる本だった。地上から太陽と星と月眺めるだけでなんで数千年レベルの時間の長さを正確に計算できたのか、ほんと不思議。日本では平安時代から長らく(やや不備のある)宣明暦という暦が使われていたらしいが800年使われてたった2日しか狂わなかったらしい。それでも当時大問題だったとか。2日くらい別にいいじゃんって思う自分は原始時代とかの生活の方が合ってるのかもしれない…。2020/06/17
魚京童!
14
すげー上から目線。内容無いのに。2015/03/07
霹靂火 雷公
4
解り易い解説で旧暦や二十四節気、定気法と平気法(恒気法)の違い、日中の旧暦の差異について知る事ができる。 但し、実際に暦を自分で作っていたり、計算に強かったりしないと、暦の比較の箇所などはチンプンカンプンで読み飛ばしてしまうかも知れない。 参考文献が平凡社の『世界大百科事典』やWikipediaだったりするので、筆者の力量は言わずもがな。。。その分、平易な表現に終始しているので読み易いという利点がついてきたような印象を受けました。2012/10/04
wang
3
「旧暦」は精緻な天文学的知識を駆使した科学的成果。太陰太陽暦が月の運行を直接的に表現するため、昔の人が二十四節気を使って太陽の運行を表して年中行事などの指針としてきたことが現代の科学を使って分かりやすく解説されている。詳しさとわかりやすさを兼ね備えた解説は初めて。曖昧な知識で昔の迷信と決めつけないで、映画などで話題になったことをきっかけに暦が見直されればいいなぁ。2012/12/29
お父さん(松)
3
旧暦の月の決め方、なんだかよく分からなかったのですけど、大変丁寧に解説してくれています。 旧暦、新暦と太陰暦、太陽暦。。。確かに言われてみれば春分、夏至、秋分、冬至は太陽が基本です。 その他、六曜とか解説してくれています。六曜が迷信というのは周知のことですが、どういう決め方をしているのかも解説してくれます。 旧暦と新暦でのお祭りの時期の違いなど、読んでおいて損はないと思います。 勉強になったけど、ほとんど頭に入ってこないんだよな~。2012/06/12




