出版社内容情報
15世紀に南米大陸に誕生した広大な帝国インカとは何か。なぜ1世紀余りで突然滅亡してしまったのか。その大いなる謎に鋭く迫る。
【著者紹介】
国立民族学博物館名誉教授
内容説明
アンデス高地を舞台に栄華を誇ったインカ帝国は、多くの謎とともに語られている。が、この地域は「栽培植物の宝庫」であり、ここを原産として世界に広がった作物はジャガイモやトマトやタバコや綿など、数十種にのぼる。40年余りにわたり、この地を調査してきた民族学者である著者は、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人たちの文献と、自らの調査結果から、インカの先住民たちの精神世界に思いを馳せる。スペイン人たちが異端とみなした、「異形の神々」ワカ信仰こそが多くの謎を解く鍵であると確信し、本書を著す。
目次
第1章 天空の帝国
第2章 なぜ高地で暮らすのか
第3章 飢える者がいなかったインカ帝国
第4章 開花した農耕文化
第5章 「異形の神々」―ワカ信仰の世界
終章 インカ帝国の滅亡
著者等紹介
山本紀夫[ヤマモトノリオ]
国立民族学博物館名誉教授。総合研究大学院大学名誉教授。民族学、民族植物学、山岳人類学を専攻。1943年大阪市生まれ。京都大学農学部卒業。京都大学大学院博士課程修了、農学博士。学生時代には京都大学探検部に所属。アンデスには1968年の学術調査を組織して以来の付き合い。アンデス地域の農業文化を中心に、アマゾン、ヒマラヤ、チベット、アフリカ高地などで主として先住民による環境利用の研究に従事。1976年より国立民族学博物館に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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