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出版社内容情報
壊滅的な被害を受けた東北地方。しかし我々が目にしたのは東北人の強さ、やさしさ。歴史、経済などから東北の底力を分析、紹介する。
内容説明
「強靱な精神力」は歴史がつくりあげた、「人を思いやる心」は過酷な自然が育んだ―各県の産業・経済・観光情報(史跡・温泉・名産・地酒)が満載。
目次
第1章 きわだつ文化力(教育への熱心さなら、東京にも負けない東北人;民俗学の資料を超越した優れた文学『遠野物語』 ほか)
第2章 不屈の人間力(青森県人は、決してあきらめない不屈の精神の持ち主;商才に長け、信念を貫き通すのが秋田県人 ほか)
第3章 輝かしい歴史力(縄文時代の東北は近代都市国家だった;東北各地で出土する土偶は高度な文化を証明 ほか)
第4章 時代を読む産業力(日本の近代製鉄事業は釜石からはじまった;稚魚放流の努力によってサケの漁獲高が一〇〇倍に ほか)
第5章 受け継がれる郷土力(古来の漬物の姿を今に残す「ねぶた漬」;仙台周辺でしか育たないなすの「仙台長なす漬」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありんこ
4
仙台に引っ越してきたので、東北について知りたくなりました。いろいろな歴史、人物、名産品、お祭りなど東北の力を知ることができました。2012/10/03
壱萬参仟縁
1
青森県のじょっぱり。強情っ張りで頑固、辛抱強い性格(48ページ)。この気性は現代日本人の誰もが求められている。鎌田先生のがんばらないもあるが、要はじょっぱりながらもがんばりすぎない、という匙加減がポイントか。各県の県民性も個性的。宮沢賢治のイーハトーブ。1926年羅須地人協会設立、農学と芸術を農民と共に追求。東北人魂が日本人の我慢強さ、勤勉性の原点になっていると思われる。これが他の地域だったら、避難所でこんなにも酷い状況でも不満を言わず、耐えられるかどうか。自分ならクルマの中でエコノミークラス症候群かも。2012/12/21