マクドナルドの経済学

原田 泳幸/伊藤 元重【著】

ＰＨＰ研究所（2012/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 174p／高さ 19cm
• 商品コード 9784569796628
• NDC分類 673.9
• Cコード C0034

出版社内容情報

不況下でも増収・増益の「外食産業の王者」の秘密にエコノミストが迫る。社員がやる気を出す秘訣、マックのビジネスモデルが明らかに。

【著者紹介】
日本マクドナルド会長兼社長

内容説明

デフレでも来店客が増える経営とは？日本を代表する経済学者と外食産業のリーダーが徹底議論。

目次

序章　マクドナルドの成長モデル（成熟市場のなかでの成長；変化こそ成長の原動力　ほか）
第１章　流されない経営（「外食の王」の秘訣；消費社会をどう見るか　ほか）
第２章　マックの店舗で行なっていること（「３分３０秒以内」に出す；「つくり置き」は効率が悪い　ほか）
第３章　ローカルとグローバルのあいだ（マクドナルドの本質は「アメリカ」；ローカルメニューとグローバルコアのバランス　ほか）
第４章　「明日の顧客」を「今日呼ぶ」ために（残業をしないと来年の利益につながる；余分な予定を入れないこと　ほか）

著者等紹介

原田泳幸［ハラダエイコウ］
日本マクドナルドホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長兼ＣＥＯ。１９４８年長崎県生まれ。７２年日本ＮＣＲに入社し、エンジニアの道をスタートする。その後、横河・ヒューレット・パッカード、シュルンベルジェグループを経て、９０年アップルコンピュータジャパン（当時）へ。９７年アップルコンピュータ株式会社代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ社副社長に就任。そして２００４年２月、日本マクドナルドへ入社。０５年３月より現職

伊藤元重［イトウモトシゲ］
東京大学教授。東京大学経済学部卒。１９７９年米国ロチェスター大学大学院経済学博士号（Ｐｈ．Ｄ．）取得。専攻は国際経済学。９６年より東京大学大学院経済学研究科教授、２００６年２月より総合研究開発機構（ＮＩＲＡ）理事長。０７年から０９年まで東京大学大学院経済学研究科研究科長（経済学部長）を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[hk]

「一店舗当たりの売り上げが最も多いのは”沖縄”。沖縄には軍政下時代からマクドがあり、高齢層もマクド慣れしているためだ」「作り置きをやめ、注文を受けてからの生産に切り替えた。これは廃棄コストを減少させるため全体の利益につがなる」「２１０秒での商品提供」「原田社長時代（２００４～２０１１）には店舗数を減らしながら売上げを増加させた」「わけても１０年には３４００店舗のうちの約４００店舗を閉鎖した」「マックからマックに来て。（真っ暗闇に）」　アップルの日本法人社長だった原田氏がマクドナルドにやってきたことの比喩。

2019/07/08

[ただの晴れ女]

お客様の言うことを聞きすぎない、が興味深かった笑　アンケートでは、もっとヘルシーなメニューを、と要望があっても、いざ開発したところであまり売れないと。ヘルシー路線ならマックに来ないよね。てりやきマックなど、日本っぽいメニューも出しつつ、あくまでも本筋はアメリカン！ということか。

2020/08/30

[Great Eagle]

マクドナルドの業績が伸長することに何故だろうという疑問があります。日本人にとって、ハンバーガーを食することをリピートさせる仕組みとはなんだろうと。。この本を読んでみて、少しだけ垣間見たように思います。こだわりと基本コンセプトを大事にしているからこそ、そしてチャレンジングにいろいろなことを試している創造力あふれる企業文化があるのですね。

2013/03/13

[k]

「重要なのは、クルーの最大のモチベーションは、時給ではなく『やりがい』だということです」マックで働くと人生の輝きが一変するとまで。最近のマクドナルドのごたごたを見てから、1年前に出版されたこの本を読むとまた異なった印象が。

2013/02/27

[nizimasu]

マクドナルドの原田社長の経営術をわかりやすさに定評のある東大の伊藤教授が迫るだけに、楽しみにしていたが、過去の原田氏の著作をなぞるような内容に終始。なんだか、確認作業をしているようで、もっと経営の神髄を知りたかったな。ちょっと食い足りなかったです

2012/03/24