内容説明
“VOCALOID”の誕生から現在までの数々の現象を解説。ボーカロイド現象を生んだ各ジャンルの第一人者、総勢15名のインタビューを収録。
目次
序章 ボーカロイド前史 音楽ビジネスの基盤背景
第1章 ボーカロイドとは
第2章 現象の波及とその舞台
第3章 ユーザー同士の「バトンワーク」
第4章 立体化するキャラクター
第5章 ゲーム&ライブ
第6章 音楽業界への影響
終章 海外展開と今後の展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
プロムナード
5
2007~2010年の概況をおさえた貴重な記録。「ここ200年から300年くらいまで存在してた“職業音楽家”というものは例外だったのかもしれない」という音楽産業の構造変化に主眼がおかれていて、インタビューも業界関係者が中心。やっぱり当時はそこが大きな衝撃だったんだろうな。ただ、インタビューがあまりに(既存の)ビジネス寄りで、“後追い”の立場に偏りがちなのが残念。ボカロ文化はクリエイターとファンが一体になって楽しむところが起点なんだから、ボカロPや絵師など、その立場からの声ももっと収録して欲しかった。2018/12/16
snow peak
4
自分はニコニコ動画で初音ミク現象を体験してきたので、この本は昔の体験を思い出させてくれるとても良い本でした。何回もライブも見ているので、あの投影されている初音ミクを応援する興奮を思い出しました。これからもああいうお祭りみたいな現象は起こるのかな?あれば、お祭りにまた参加したいです。2017/08/28
FFFT
4
2011年頭くらいまでのボーカロイドのことや音楽業界の変化のなどについて知るにはいい一冊かも。2012/10/27
6だ
3
2011年までに出版されたVOCALOIDに関する本の中で、一番内容的にまとまっているのがこの本だと思う。VOCALOIDに関する基本的知識を得るには最適、というか、ここに書かれている事柄がVOCALOIDを好きな人やVOCALOIDについて何かを語ろうと思う人なら最低限知っておいて欲しい事。
たいそ
3
旧来の音楽産業と、CGM, UGC との対比が参考に興味深かった。数字やグラフが多く、2010年末時点でどういうことになっているのかを知ることができた。2011/07/07