内容説明
男を動かす魅惑の女は、国の政治さえも変えた。平安朝400年を彩った強烈な個性の女性たちを列伝形式で描く歴史読み物。
目次
光明皇后―天皇を超えた独裁者
孝謙女帝―平安遷都の遠因となった数奇な女帝
井上内親王―好色な皇女の謎の死
百済王明信―桓武天皇を支えた渡来系の美女
藤原薬子―反乱を起こした稀代の悪女
藤原順子―摂関政治の礎を築いた女性
藤原明子―摂関政治の端緒となった女性
藤原高子―在原業平の悲劇の恋人
藤原淑子―養子を天皇に擁立した才媛
藤原胤子―摂関政治を復活させた女性〔ほか〕
著者等紹介
三田誠広[ミタマサヒロ]
1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年、『僕って何』を「文藝」に発表し、芥川賞受賞。以後、小説、評論、エッセイと幅広く活躍している。日本文藝家協会副理事長。日本ペンクラブ理事。武蔵野大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆずこまめ
6
「悪女」な理由は女が政治に関わったから・・・どこが悪女なのかよくわからない人まで悪女にされています。女性が権力を持つことが許される時代だったんだからいいのでは?読みやすい本だとは思いますが、ちょっと気になりました。2011/11/01
若黎
5
図書館本。ちょっとなーという感じで、面白いと勧めたくなる本ではないかな。まあ、人物を知るとっかかり程度で。2023/06/02
ず〜みん
5
「悪女」の定義が曖昧。「だったのでしょう」とか「と思われます」という表現がとても多いが、カテゴリー的に小説なのか歴史本なのかも曖昧。小説なら大きく外れない程度に創作して断定形に書いても良いし、歴史本なら聞いたことや他の本を読んでまとめただけの不勉強だという印象。2020/05/17
紫暗
5
まず、悪女の話ではないですね。歴史上、名を残すようなことをした女性達の話という感じです。タイトルにインパクトをつけるためにしかたがなくこういうくくりにしたのかなという印象がぬぐえません。内容も入門書という感じで深く書き込まれているわけでもなく、たとえも微妙で、資料としてはもっとこの時代に関しては良い資料があると思いました。ただし、文章が全体的にこういう話を全く読んだことがない人に向けて書かれている感じがしたので、そういう方の入門書としてはいいかもしれません。2012/04/25
Mana
4
悪女って言い方がアレだけど、面白かった。光明子から始まって北条政子で終わる。有名どころは目新しい話は無いので、中間の本当に平安朝の道長前後の頃が面白かった。ただあまり説明がなくて個々のエピソードが出てくるので予備知識が全く無いと厳しいかも。永井路子さんの本を久しぶりに読みたくなった。2015/12/25
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