内容説明
地質調査のため南極に乗り込んだミスカトニック大学探検隊が人跡未踏の奥地で目にしたものは、人類誕生以前の超古代に地球を支配していた異形の者たちだった…!スティーヴン・キング、H・R・ギーガー、菊地秀行、村上龍、栗本薫…今もなお世界のクリエイターに影響を与え続けるクトゥルフ神話の始祖が遺した超大作を平易な新訳で!『クトゥルー神話事典』の著者、東雅夫氏による巻末解説は初心者からマニアまで対応。
著者等紹介
ラヴクラフト,ハワード・フィリップス[ラヴクラフト,ハワードフィリップス]
1890‐1937。米国の怪奇小説作家。幼少期から大の読書家で、愛読していた先達たちの作品から多くのヒントやインスピレーションを得て、独自の神話世界を造りあげた。やがて、その世界を共有したいと願う同輩・後輩作家たちの参入によって稀有なる発展を遂げ、「クトゥルフ神話」もしくは「クトゥルー神話」と呼ばれるようになる
東本貢司[ヒガシモトコウジ]
大阪府生まれ。翻訳家、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星野紗奈
2
クトゥルフ神話TRPGにはまってから気になったので、市立図書館で借りた。ゲームにふれる中で予想していたものとは少し異なっていたが、これはこれですごく面白かった。何故か『白鯨』を読んだときと似たような感覚がした。TRPGシナリオ「狂気山脈〜邪神の山嶺〜」とはほとんど違うストーリーなので、シナリオを知っている人にも読んでもらいたい。物語本編とは少し関係ないが、挿絵やページデザインの趣向が興味深く、解説の内容もラヴクラフトに関して広く語られていたため、初めて読む一冊としては適していたように思う。2022/08/25
ボタもち
1
この話に関してはホラーというよりむしろ探検記のようなワクワク感の方が強い気がするのは私だけでしょうか。未知のモンスターとの遭遇によってこれから始まる壮大な冒険を予感させるRPGのチュートリアル部分みたいな印象です。ド〇クエで例えるならスラ〇ムと戦闘するまでの話ですかね。2017/07/05
市瀬横丁
1
読んでみて分かったのだが、そりゃあこの内容を莫大な予算つぎ込んで映画化するって話にゴーサインがでるわけないよなと思ったりした(帯には映画化云々とあるけど出版前に中止になった)。頑張れデル・トロ監督!あとあのショゴスとテケリさんが同種族だと思うと感慨深いものがあるというか…。2012/06/17
山田
1
テケリ・リ! テケリ・リ!2012/05/16
やまきりん
0
ラヴクラフトの代表作だけど、なぜか後回しにしていた作品。 クトゥルフ神話の設定を大まかにでも知っているとストーリー自体はかなり読みやすくなるけど、やっぱり建造物や風景の描写は難解。適宜ネットに上がっているイラスト見つつ想像力を補うのが正攻法な気もする。2017/02/21