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螢の城

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569795379
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

時は慶長五年。家康と三成がどうしても味方にしたい男がいた。大津城主・京極高次。妹・京極龍子や妻・浅井初の尻の光で出世し、「螢大名」と嘲られていた。軍略も軍才もない弱小の男。しかし、男には戦国一の「人望」があった。関ヶ原へと向かう立花宗茂ら西軍四万をわずか三千で迎え撃つ。家康に勝利をもたらせた大津篭城合戦の激闘を、いま、ここに描く。

著者等紹介

秋月達郎[アキズキタツロウ]
1959年5月、愛知県半田市に生まれる。早稲田大学を卒業後、東映に入社。本編映画のプロデューサーを経て、作家に転進。歴史を題材にした作品を数多く発表しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

34
関ヶ原の戦いの前哨戦となる大津城の戦いを取り上げたものです。 東軍方は京極高次、西軍方は毛利元康、西国無双と言われた立花宗茂、小早川秀包で、東軍方の兵は3000、西軍方の兵は15000と圧倒的に西軍が優位だったのに、ぎりぎりまで大津城を落とすことが出来ず、立花宗茂等は9月14日に行われた関ヶ原の戦いに参戦することが出来なかったというもの。 京極高次は、妻と妹の「尻の力」で出世した蛍大名と言われたようです。 大大名ではく小さな大津の領主として悩みながら生き抜く京極高次像が描かれていてよかったです。2021/07/20

優希

27
いわゆる関ヶ原の裏話という感じですね。天下分け目の関ヶ原の合戦が行われている一方で大津城籠城戦が地味に行われていたのが不思議な感じがします。戦の絶えない戦国時代なら同じ日に複数の戦が起きるのは普通なのかもしれませんが。でも攻防戦は熱いですね。これが関ヶ原の東軍勝利の足掛かりになったわけですが。蛍のような存在だった京極高次が唯一武将らしい戦いをしたと言えるでしょう。とはいえ高次始め出てくる家臣など殆どマイナーのオンパレードなので戦国時代が好きなコアなファン向けかなぁという印象です。蛍が象徴なのは素敵ですね。2014/05/14

Reina

15
織田信長や石田三成が中心の関ヶ原の戦いは読んだことがあったけど、京極高次のははじめて読んだ。戦が激しい時代にあって高次のような優しさを持った人は珍しかったろうなと思った。2015/03/06

maito/まいと

3
思った以上におもしろい1冊だった。テイストとしては「のぼうの城」のようなエンタメ色の強い歴史小説(大津城籠城戦自体は悲惨な戦いだったのだろうけど)臆病さ、小心さで自分自身を逃がし続けてきた京極高次が、自分や家臣と向き合って、共に生きようとしていく様は感動モノです。それにしても、京極家家臣強すぎだろ、いくらなんでも(笑)2011/05/10

じろぽん

3
★★★☆☆ 「大河ドラマ・江」の姉 初の夫、大津城主・京極高次 家康と三成から誘われながら、どちらとも決められないでいた優柔不断な高次が自分の城を守るため立ち上がる姿が良かった。 西軍四万、籠城側三千。すぐに落ちると思われた大津城だが、高次の「人望」が城をささえ、毛利元康、立花宗茂ら武将を足止めさせたというからすごい! ただ、説明が多くて文章もカタい。よほど歴史好きじゃないと読みにくいかも、、、 最後に地図・家系図が付いているのが便利!!2011/03/21

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