内容説明
ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目せよ。裏社会専門の探偵・時園。関東を二分する組織の長・今切。組織の頂点を見据えた若頭補佐・君島。すべては、一人の男が消息を絶ったことから始まった―。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡市生まれ。デビュー作『凶気の桜』(新潮社)につづき『鳶がクルリと』(新潮社)が映画化され話題になる。『遠くて浅い海』(文藝春秋)で「第8回大藝春彦賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GAKU
22
久しぶりのヒキタクニオ氏。一時はまり読みまくりました。色々な作風を持つ作家さんなので、合わない作品もあり暫くご無沙汰でした。これは当りでしたね。自分の好みのど真ん中でした。主人公、それを取り巻く登場人物、それぞれ魅力的でした。特に、主人公と菅田のコンビ良かったです。この人が書くハードボイルドは、やはり私の好きな作家木内一裕氏と通じるところがありますね。是非、続編を書いて欲しい。2015/07/16
ひねもすのたり
11
著者お得意のノワール小説。 暴力団のもめ事を解決する「探偵」が主人公。 何者かによって拉致された会長の行方を追うという展開です。 もちろん登場するのはヤクザばかりですが、それぞれのキャラが抱えるドラマが話に奥行を与えていて、不思議なくらいに感情移入してしまいます。 他の作品でも感じたことがありますが、野球の描写がハンパなくて手に汗握るというかヒリヒリするというかとにかく読ませます。 久しぶりのヒキタクニオ面白かった(^^♪★4.5 2019/09/08
とも
11
おもしろかったです。今回は探偵か?!と思ったら、ニュータイプの消し屋が出てきました。「新機軸」って何回も言い過ぎなんじゃないかと気になりました。2014/02/23
163
11
2作目のヒキタクニオ。彼はもっともっと評価されてもいいような。わたしが知らんだけで評価されてる作家さんなのかな?登場人物が個性的で魅力的。とっても素敵なハードボイルド作品でした。2011/08/02
スノーシェルター
11
か、かっこいい!そっちの世界の事は、よくわからないし、実際は違うのかもしれないけれど、すごく男らしさを感じた。その上、話が面白い!満足!!2011/05/14