内容説明
勉強して数年たつと内容を断片的にしか覚えていないことがよくあるが、「声に出す」「人に伝える」というアウトプットを行うと記憶に定着する。著者は学生時代から現在に至るまでこの方法を実践し、あらゆる難問を突破してきた。ただ、やみくもに口に出せばいいわけではない。「まず問いをたてる」「川のフォーマット」などの工夫により、その効果は最大になる。勉強の目的を見すえて行う、最高のメソッド。
目次
はじめに 勉強に「革命」を起こそう
第1章 アウトプットがなければ勉強ではない
第2章 「世界史」をアウトプットする―基本編
第3章 「法律」をアウトプットする―図解化編
第4章 「英語」をアウトプットする―語学編
第5章 「グラフ」をアウトプットする―数値編
第6章 一〇秒アウトプット
第7章 アウトプットが意欲を高める
第8章 視点を得るために勉強する
おわりに 「勉強=実践」の回路を身につける
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mura_ユル活動
109
日本は歴史上で官僚主導「力を合わせてがんばろう」で個を突出させないような文化でアウトプットが少ない。著者30年以上前から行ってきたアウトプット。アウトプットで得られるメリット。インターネット普及で一般情報は皆検索可能の中、アウトプットを見てもらうためにはどうすればよいか。論理的な表現。アウトプット章立て「世界史」「法律」「英語」「グラフ」。2011年著で本内容の本は数出ているけれど、走りと思う。【個人的に】この時代、リモートワークが進むに連れ、アウトプットはますます重要となりつつある。図書館リサイクル本。2020/08/16
佐島楓
45
大学に入学してテストが論述式に切り替わったため、自己流でこの本で紹介されている方法に似たやり方で勉強していた。自分に合った方法でよかった。2016/03/15
リボー
32
1分間という短い時間を効率的に使い、学習の最適化を指南することを目的とする書籍です。アウトプット(出力)をどのようにやればよいかを豊富な事例を紹介し、分かりやすく説明しています。ただし、1人で黙々とやるタイプの自分にはあまり応用できないと思ったタイプの事例も見受けられました。個人的に印象深かったのは、「書籍のレビューをすることを意識して本を読むと効果的」という部分ですね。レビューは他人の目を介するので、印象深かった点などを抽出しやすくなるという意でした。この部分は大いに共感しました。2013/04/28
おはぎ
16
★★★☆☆勉強した知識を1分間のスピーチの形でアウトプットするだけの「1分間アウトプット勉強法」を紹介。知識は自分のものにして使うのが本来の目的なのに、いつの間にか勉強方法は暗記がメインになりがち。テキストや問題集を読み解いても、相手にわかりやすく解説できるようにならないと身についたとは言えない。ただアウトプットするのではなく、1分間というのもミソ。学校の勉強だけでなく、仕事の勉強にも応用できるので、試してみよう。2015/06/10
Kobakampan
14
★3.8読み始めた時にはこれやろうと思って、この本の内容の一分間アウトプットをしたりしていたけど、なかなか難しい。さきに進めば進むほど、最初の方と最後の方の関連性が複雑になってきて、混乱してしまう。アウトプットは一分でするというのは前に読んだゼロ秒思考とか思考の整理術と関連する部分は多かった。こういう本を読むたびに思うけど、本当に日々の積み重ねが大切だと思う。2016/11/28