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内容説明
「物体の落下」は地球に人類が誕生する前より繰り返し起こった現象のはずだ。それがなぜ人間が創造した「美しい」数式でもって表現しうるのか。自然界を支配する重力、電気力、磁気力という三つの力の大きさは、同じ形の数式で表わせることがわかった!なぜだろう。人間が創った数式がなぜ自然界の現象の理解に有効なのか。数式を通して自然現象の理解を深めてきた足跡を辿り、自然を記述する美しい方程式の魅力に迫る。
目次
第1章 自然現象が数式で表わせる不思議
第2章 万物の根源は数である
第3章 デカルトと天井から降りるクモ
第4章 ニュートンと木から落ちたリンゴ
第5章 人類史上最も重要な方程式
第6章 人類史上最も有名な方程式
著者等紹介
志村史夫[シムラフミオ]
1948年東京・駒込生まれ。名古屋工業大学大学院修士課程修了(無機材料工学)。名古屋大学工学博士(応用物理)。現在、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授。日本とアメリカで長らく半導体結晶の研究に従事。いまは、科学の根源である哲学、古代技術、動植物の知恵、物理の基礎に興味を広げている。日本工学教育協会賞・著作賞受賞。著書には物理学分野の専門書のほかに、一般向け多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
20
「人間が作り出したものではない自然現象を人間が数式で表現できるのはすごいことだ!」という言葉が本書のテーマであり、著者の自然科学に対する熱意を表現している。簡潔明瞭に淡々と書いているので理系の新書ながらスラスラと読めた。数式もくどくはなく、この記号はこういう意味だよと丁寧に書いている。個人的には単振り子の周期についての数式がけっこう好きで、重さに関係なく、吊っている長さで決まるのはなんだか面白い。自由落下の速度についての数式はストレートで気持ちがいい印象がある。2022/05/24
アドソ
11
不思議だ不思議だということばかりが繰り返されていて、タイトルに対する答えにはついぞたどり着かなかった。そもそも数学ってのは自然現象(ものを数えるとか、物体の運動とか)を記述するために発展してきたからなんじゃないのかなあ。こうして一人一人が自分の答えを見つけましょう的な趣旨なのか?この本で数学嫌いな人が数学好きになれるとはとても思えない。量子論や相対性理論の説明は面白かったけど、タイトルの趣旨を軽く逸脱してると思った。あとがきに至っては宗教臭がしてきた、っていう。2016/08/30
アルカリオン
9
KindleUnlimited 興味深い書名のこたえは書かれていない。5分で流し読みして、これはハズレ本ではないかと思い、Amazonと読書メーターのレビューを見てみると、「やっぱりね」という感じ。けんもほろろなレビューが多いがむべなるかな。2021/05/11
渡邊利道
5
前から気になっていたタイトル。まったく私もそこにどういう「理由」があるのか推論だけでも知りたいものだと思って読んだのだが、内容はほぼ簡潔なニュートン、デカルト、マックスウェル、アインシュタインなどの科学理論を数式を使って説明したもので、知ってる話ばかりだし明快で楽しく読んだが、結局タイトルに関しての部分はある種の神秘主義でごまかされた感が半端ない。いやいや!考察ないじゃん!うそーん。2019/07/25
ロッキーのパパ
5
本書に出てくる数式に関しては分かりやすく説明している。特に、マックスウェルの方程式は初めてスッキリと理解できた気がする。学生時代勉強したはずなのに(^_^;ただ、肝心の「なぜ」に関することがなかった点が期待はずれかな。それに、著者の略歴を見ると「ト」系のような感じがするんだけど・・・2011/02/02
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