内容説明
なぜわが国には奴隷制と宗教戦争がなかったのか?呪われたヨーロッパの歴史と、幸せな日本の歴史。書物渉猟を極めたアナリストが描く新たな歴史像。
目次
序章 ギリシアが特殊なのか、日本が特殊なのか?
第1章 なぜ日本には馬車がなかったのだろうか?
第2章 日本の都市は海に漂う剥き身の二枚貝
第3章 公園がなかったからこそ、森殺しもしなかった日本
第4章 塔の文化と寝床の文化
第5章 悪魔も異端も生まなかった生ぬるい宗教風土
第6章 革命が革命にならない、いい加減な政治風土
第7章 重商主義がはやらない愚直な経済風土
第8章 鎖国概念のコペルニクス的転換を!
第9章 不買運動が盛り上がらないのは日本の消費者が弱いから?
終章 だれに何を感謝すべきか?
著者等紹介
増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年東京都生まれ。一橋大学経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て、外資系証券会社で、建設・住宅・不動産担当アナリストをつとめる。現在、株式会社ジパング・ホールディングス経営企画室シニアアナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mimm
3
著者様の震災後の日本への経済評価を改めて見たくなりました。賛否はあるかもしれないけど、ばっさばっさ切り捨てていくような文章は、胸をすくようで面白かったです。日本に生まれて、日本人で本当に良かった。あと宗教対立のあまりの残酷さにびっくりです。2011/10/15
mazu
2
ここんとこ元気のない日本に贈るエールと解した。文章もポップでおもしろい。内容も深くとても勉強になるんだけど、感動がなかった。思うに、小説でいうプロットに配慮がなく、話言葉のように思いが先走っていたからだと思う。落語のように話の構成がしっかりしていると感動があった作品になったような気がする。2011/06/26
Book・CaFe
1
日本という国がヨーロッパ等に比べたらとてもいい国だということを認識させられた。著者の軽妙な毒舌笑えた。「花づな列島の恵みを言祝ぐ」この言葉の流れとても好き。日本に生まれてよかった〜!2011/09/19
たかっち
1
自由平和富の平等分配金を今後も守らねば。2011/06/02
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