内容説明
幕末の北海道。死の直前までひそかに北をめざした男がいた。あの坂本龍馬である。たんなる商売目的ではない。開拓移民。そこには新しい国づくりをにらんだ、深謀なるプランが隠されていた。蝦夷を探査した北添佶磨と同志・望月亀弥太の池田屋での死。海の男・浦田軍次郎と二度の海難。アイヌ語を勉強していたお龍。遺志を継いだ二人の甥・坂本直と坂本直寛―壮大な志を軸に、従来とはまったく異なる幕末史と龍馬伝を描く。
目次
序章 なぜ函館に坂本龍馬記念館はできたのか
第1章 暗殺四日前の手紙―龍馬の夢は北海道開発だった
第2章 開港前後の箱館をとりまく人びと
第3章 一八六四年、北海道と龍馬の急接近
第4章 北海道への夢をあきらめず
第5章 龍馬の死と二人の後継者
第6章 榎本武揚と龍馬―二つの夢の結末
終章 龍馬の北海道が現代日本に投げかけるもの
著者等紹介
原口泉[ハラグチイズミ]
1947年鹿児島県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院修士課程修了(文学修士)。同博士課程2年を終えて(単位取得)、79年鹿児島大学法文学部に赴任、88年より教授。琉球大学非常勤講師、放送大学客員教授を歴任。2005年には鹿児島大学生涯学習教育研究センター長に就任。専門は日本近世・近代史。とくに沖縄・北海道・韓国・中国など東アジア諸地域とのつながりのなかで、南九州と薩摩藩の歴史研究に取り組む。日本全国はもとより海外でも活発に講演を行う一方、NHK大河ドラマ『翔ぶ如く』(90年)、『琉球の風』(93年)、『篤姫』(08年)の時代考証を担当したことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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