内容説明
戦国武将はけっして無筆無知識ではない。同時代の最高の知識人は僧である。日本にない知識や情報のもたらし手も僧であった。武将たちは僧から多くを学んだ。戦国武将が共通して直面していたのは、「時間との戦い」である。いきおいその言説も凝縮され、短文化される。幕末開国時代の長文化された論説にくらべると、「結論」だけで自己の一切をいいきっている。それだけに味わいが深い。366の言葉に凝縮された、味わい深い、人生の叡智。
目次
織田信長
豊臣秀吉
明智光秀
前田利家
伊達政宗
藤堂高虎
毛利元就
上杉謙信
北条氏康
武田信玄〔ほか〕
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名、太田久行。1927(昭和2)年、東京生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室長・企画調整局長・政策室長などを歴任。79(昭和54)年、美濃部亮吉東京都知事の退任とともに都庁を去り、作家活動に専念する。都庁在職中の経験をもとに、人間管理と組織運営の要諦や勘所を歴史と重ね合わせた作品で、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。99(平成11)年春、勲三等瑞宝章を受章。日本文藝家協会会員、日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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