内容説明
私は不安なときに3つのことをするように勧めています。(1)「事実が大変なのではない」と自分に言い聞かせる。(2)同じような状況に「他の人が巻き込まれたらどうであろうか?」と考える。(3)今自分が最も恐れていることは何かと考える。すると、案外、その事態が大したことではないと気づくことが多いものです。
目次
第1章 人はなぜ不安から逃れられないのか(不安から逃れるために不幸にしがみつく;不安に怯える人は、辛い毎日を選んでしまう ほか)
第2章 不安と決別できる生き方(不安を解消したいなら、他人に迎合してはいけない;個人として強い人は、孤立している ほか)
第3章 人生の責任はすべて自分にある(周囲の人が自分を幸せにしてくれると期待していないか;「大変なことになる」という不安は本物か ほか)
第4章 幸せを実現するための処方箋(同情論を求めず、願望を実現するための努力をする;実際に行動するための考え方 ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学准研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所准研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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芽依*
15
今の自分に必要な言葉がいっぱいあってメモを取った。価値観の再構成。人の期待に背く事が怖かった。誰かに好かれ様とする努力はいらない。加藤さんの本は何冊目か忘れたけど、この本は分かりやすく的確で出会えて良かった。2018/07/01
まげりん
10
読みながら、どんどん抱えている不安に押しつぶされそうになった。途中から、自分に当てはまることを紙に書き出しながら読んだ。「ああそうか、自分は今こういう状態なんだ。」とすんなり受け入れられた。役になった。つか役に立つように読めた。2017/02/03
ひろ
4
具体的なアドバイスが書いてある40のヒント集。最初にわかりやすい例え話や訓話を引いてくるのは加藤先生の特徴で魅力ですね。ただちょっとわかりにくい話もありました。全体の出来としては同シリーズの中では上だと思います。2012/11/09
ノリピー大尉
3
不安だから不幸にしがみつく。現状を変えるのが不安だから、不幸な現状にしがみつく。 従順ではなく、素直であることが心のために重要。 「大変なことになる」という不安は、本当なのかをよく考えてみる。 不安を避けるために現状の不幸に妥協するのではく、願望を実現することに努力を向ける。 2023/09/15
牛タン
3
Kindle Unlimited. 目の前の不安を解消するために不幸な道を選んでしまう、他人に迎合することで見せかけの安心を得る、自分の人生を自分の責任だと思わず人に任せてしまう、そんなあるあるをたくさん提示してくれる。自分の不安を冷静に見直すことができた気がする2020/04/05