内容説明
小学校6年生の七瀬のぞみは、ひと夏を地方で診療所を営む祖父のもとで過ごすことになる。そこは動物や昆虫たちがたくましく生きる自然豊かな山村。ある日、のぞみはトカゲに体の一部を再生する特別な能力を持つ細胞があることを知る。おじいちゃんから生きものの生態、人体のふしぎなどを教えてもらううち、のぞみは未来に大きな可能性を持つ人工多能性幹細胞―iPS細胞の存在を知るのだった。遺伝子などを操作することによって生み出された、ほぼどんな組織や臓器の細胞にも変化できる可能性を持った細胞―iPS細胞(人工多能性幹細胞)をグラフィカルに解説。
目次
第1部 細胞の世界(iPS細胞とはなにかを知るために;はじまりはひとつの細胞から;細胞ってなに?;いろいろな細胞 ほか)
第2部 細胞の初期化(運命をたどりなおす細胞、iPS細胞;「幹細胞」ってなに?;幹細胞のゆりかご、“ニッチ”;細胞のふえ方、いろいろ ほか)