内容説明
なぜ、二六〇年間も平和が続いたのか。
目次
第1章 開国か、鎖国か(日本は「人の文明」である;新しければよいというのは迷信;武器が美術品に変わってしまう ほか)
第2章 大人のいない国・日本(自然と共生する「森の民」;日本はじつは「過酷な生存環境」;中国を取り囲むアジアの仏教国 ほか)
第3章 「家」と「世間」を取り戻す(夫婦別姓と「家」;原理主義的な法改正が「世間」を潰す;「私は女で得をした」 ほか)
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に就任。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。他の著書に『バカの壁』(新潮新書、毎日出版文化賞特別賞)などがある
徳川恒孝[トクガワツネナリ]
1940年生まれ。徳川宗家第十八代当主(1963年より)。学習院大学政経学部政治学科卒業。日本郵船副社長を経て現在、顧問。財団法人徳川記念財団理事長。WWF(世界自然保護基金)ジャパン会長。社団法人東京慈恵会会長。財団法人斯文会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NOBU
15
お馴染み養老氏と「世が世なら将軍様」徳川氏の対談は、江戸の政治や経済に範を仰ぎつつ世界の中の日本の立ち位置を語る。非常に懐の深い話題はイチイチ頷く事が多い。そして、様々な問題を孕みながらも日本ってええなぁと思わされる。徳川氏のカタカナをあまり使わない日本語が品が良く美しい。2011/07/23
nonnomarukari(ノンノ〇(仮))
6
養老先生の新しい本だと聞いて読んで見た。今回は徳川宗家第18代当主、徳川恒孝氏との対談。最近の日本のことについて色々述べていた。前々からいっていたように日本の森を再生させろとか等以前から養老先生が本で述べられていた事を述べている。江戸時代を見直そうとのことだが、なんだかいい事ずくしばっかし言っているようで少々怪しい気持ちになった。この二人は江戸時代を美化しすぎているのではないかとある種の危機感を持ってしまった。(まあ、徳川家の人はある程度自分が統治した時代だから自慢したい気持ちもあるのだろうけれども・・)2010/12/02
yuk0
4
徳川宗家第18代当主、徳川恒孝氏と養老孟司先生の対談に惹かれて手にした1冊。徳川氏の語ることばは、気品溢れるというか、とてもいい意味で、世間とは少し距離をおいた視点で論じているところが非常に興味深い。2010/11/28
mari
3
養老孟司先生と徳川宗家第18代当主の徳川恒孝さんとの対談。フツーの日常がもうちょっとなんとかなりませんかね〜の対談らしいです。江戸時代に学ぶこととは?なかなか興味深いです。2010/10/25
ねええちゃんvol.2
0
★★★2014/05/03
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- 和書
- 後拾遺和歌集攷