出版社内容情報
オバマはいま何を考えているのか? なぜ日本は「お子様扱い」されるのか? 国際情勢に通じた著者の人気コラムを大幅加筆し、刊行。
近年、アメリカのジャーナリズムで囁かれる言葉に「ジャパン・ディッシング」(日本侮蔑)がある。これは「ジャパン・バッシング」(日本叩き)や「ジャパン・パッシング」(日本無視)以上の末期症状を表している。普天間基地の移設をめぐる安易な反米行動とその撤回、日米同盟を軽視した中国への接近など、日本の振る舞いは、アメリカの我慢の限界を超えている。著者がカウントした「J/Cレシオ」(世界の英文メディアで「J=ジャパン」とC「=チャイナ」の記事が出る割合)を見ると、2003年を境に、日本のことを思い出す海外メディアは減り、中国に関心が移っている。世界はわが国に対する期待や関心を失ってしまったのか。日本人の知らないあいだに各国は何を考え、何を決めているのか。「日本語空間」内では知りえないこれらの疑問を、国際情勢に通じた著者がBuzzword(バズワード、時代の空気を表すキーワード)を手掛かりにして読み解く。
内容説明
なぜ日本は「お子様扱い」されるのか?日本侮蔑(ジャパン・ディッシング)を乗り越える27の戦略的視点。
目次
第1章 「見えない化」する日本(クール・ジャパンの逆説;バフェットと電気自動車の夢またはハッタリ;日本の「見えない化」;日米同盟はガラスの置物か)
第2章 軍拡で大荒れ・アジアの海(中国が引き金・地政学の復活;中国海軍、第一列島線を超える;海自に衝撃・中国海軍の実力;北京が欲しがる「真珠の首飾り」と「龍のトンボ」;欧州危機の軍事的帰結;インドと中国・対外拡張のシンボル;日本以外みな軍拡)
第3章 「バブリー中国」と「手弱女アメリカ」(バブリーな中国人の自意識;中国、モルドバを買い占める? ほか)
第4章 ドル・円・元のあり得ない関係(正三角形の日米中関係?;海兵隊がお嫌いのようですが ほか)
第5章 羅針盤なき日本―言葉のない政治(日本における未来予測の不可能性;オバマ演説とスピーチライティング ほか)
著者等紹介
谷口智彦[タニグチトモヒコ]
慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、明治大学国際日本学部客員教授、双日総合研究所防衛・安全保障上席客員研究員。1957年生まれ。1981年東京大学法学部卒業後、85~2005年日経BP社で『日経ビジネス』記者、ロンドン特派員、主任編集委員などを務める。この間プリンストン大学フルブライト客員研究員、ロンドン外国プレス協会会長、上海国際問題研究所客座研究員、ブルッキングズ研究所招聘給費研究員などを歴任。05~08年、外務省外務副報道官(外国プレス担当)、広報文化交流部参事官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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