日本の立ち位置がわかる国際情勢のレッスン―バズワードで世界を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569790107
  • NDC分類 319
  • Cコード C0030

出版社内容情報

オバマはいま何を考えているのか? なぜ日本は「お子様扱い」されるのか? 国際情勢に通じた著者の人気コラムを大幅加筆し、刊行。

近年、アメリカのジャーナリズムで囁かれる言葉に「ジャパン・ディッシング」(日本侮蔑)がある。これは「ジャパン・バッシング」(日本叩き)や「ジャパン・パッシング」(日本無視)以上の末期症状を表している。普天間基地の移設をめぐる安易な反米行動とその撤回、日米同盟を軽視した中国への接近など、日本の振る舞いは、アメリカの我慢の限界を超えている。著者がカウントした「J/Cレシオ」(世界の英文メディアで「J=ジャパン」とC「=チャイナ」の記事が出る割合)を見ると、2003年を境に、日本のことを思い出す海外メディアは減り、中国に関心が移っている。世界はわが国に対する期待や関心を失ってしまったのか。日本人の知らないあいだに各国は何を考え、何を決めているのか。「日本語空間」内では知りえないこれらの疑問を、国際情勢に通じた著者がBuzzword(バズワード、時代の空気を表すキーワード)を手掛かりにして読み解く。

内容説明

なぜ日本は「お子様扱い」されるのか?日本侮蔑(ジャパン・ディッシング)を乗り越える27の戦略的視点。

目次

第1章 「見えない化」する日本(クール・ジャパンの逆説;バフェットと電気自動車の夢またはハッタリ;日本の「見えない化」;日米同盟はガラスの置物か)
第2章 軍拡で大荒れ・アジアの海(中国が引き金・地政学の復活;中国海軍、第一列島線を超える;海自に衝撃・中国海軍の実力;北京が欲しがる「真珠の首飾り」と「龍のトンボ」;欧州危機の軍事的帰結;インドと中国・対外拡張のシンボル;日本以外みな軍拡)
第3章 「バブリー中国」と「手弱女アメリカ」(バブリーな中国人の自意識;中国、モルドバを買い占める? ほか)
第4章 ドル・円・元のあり得ない関係(正三角形の日米中関係?;海兵隊がお嫌いのようですが ほか)
第5章 羅針盤なき日本―言葉のない政治(日本における未来予測の不可能性;オバマ演説とスピーチライティング ほか)

著者等紹介

谷口智彦[タニグチトモヒコ]
慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、明治大学国際日本学部客員教授、双日総合研究所防衛・安全保障上席客員研究員。1957年生まれ。1981年東京大学法学部卒業後、85~2005年日経BP社で『日経ビジネス』記者、ロンドン特派員、主任編集委員などを務める。この間プリンストン大学フルブライト客員研究員、ロンドン外国プレス協会会長、上海国際問題研究所客座研究員、ブルッキングズ研究所招聘給費研究員などを歴任。05~08年、外務省外務副報道官(外国プレス担当)、広報文化交流部参事官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

プレミアムモルツ

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2010年8月に発行された本。厳しい状況を直視せず、あろうことかH総理の大迷走など愚かな為政を続ける状況に怒りが行間にも溢れている。批判は決して政治家、官僚にだけ向けられたものではないのだろう。我々国民全員に対して、「今の状況を本当に分かっていますか。このままでよいと思いますか。」と真摯に問い掛けている。2013/05/23

Studies

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内容がうすくエッセイ調が気にいらなかった2012/02/20

bayashi

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なんか挑発的な書き方に感じたなあ…2011/12/25

ダージリン

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日本は平和ボケしているなあと思わずにはいられなかった。将来を見据え、戦略をもってことに当たらなければ。とんでもない大震災にも見舞われてしまったし、いい加減目を覚まさなければと思う。2011/03/26

xyaqruewoski

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中国のパワーが東アジアの地政学的パワーバランスに影響を及ぼしており、筆者は日米同盟が中心となり、台頭する中国への対応と考える。一方でインドなどの国とも連携を強化するような主張がなされている。確かに日本が国際社会の中でどういう位置になるのか考えることは重要だとも思う。一方で旧来のパワーポリティクスや軍事と外交に重きをおいているうような気もする。2011/02/01

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