出版社内容情報
「ほりだしもの屋」で見つけたピンクの卵からかえったのは、人間の言葉を話す不思議な鳥。たくまは、なまいきな鳥に振り回されて……。
内容説明
人間の言葉を話せる鳥、「キンちゃん」。最初こそ人気者だったのに、いろいろな言葉を覚えると言いたい放題で、家族や友だちを怒らせてばかり…。人間と鳥の友好を深めるなんて伝説は、大ウソじゃないか。
著者等紹介
当原珠樹[トウハラタマキ]
東京都生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業後、出版社に勤務。退職後、育児のかたわら創作を学ぶ。『かみさまにあいたい』(ポプラ社)が、第65回青少年読書感想文全国コンクール課題図書になる
おとないちあき[オトナイチアキ]
イラストレーター。書籍装画を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiaki
42
公園に行く道すがら、『ほりだしもの屋』に迷い込んだ拓真は、人と話せる伝説の鳥の存在を知る。思ったことをそのまま口に出すオオハシ・キング、キンちゃんのおしゃべりのせいで、家族や友だちと嫌な感じになってしまう。全体を通してとてもテンポよく面白かった。人間にとってのペットという存在について考えさせられるのと、異文化交流にもつながるテーマだなと感じた。わかり合うのは容易いことではないけど、お互いを思いやることの大切さを教えられる。中学年から、楽しく読んでほしい。2021/06/22
ねこ
6
読後感のいい作品。生意気で無茶苦茶頭のいいオオハシ・キングのキャラがなんといってもいい。振り回されながら成長していく主人公の姿も自然で微笑ましい。ラスト、どうなるのかなと思っていたら、びっくりのスーパーハッピーエンドでした♪2021/03/30
timeturner
4
どたばた喜劇的な展開に笑いながら、ペットの幸せ、言葉の大切さ、人と動物の関係など、いろいろなことを考えるきっかけがつかめる。子どもにとっては大人の視点に立って子育ての苦労を知る初めての機会にもなるかも。2021/02/05
風池
0
なかなかとっぴな話だが、学べることも多く、楽しく読めた。男子主人公でおすすめできる、貴重な本になりそう。2021/04/30