出版社内容情報
古民家再生を試みる中学生の拓真は「クラウドファンディング」の存在を知り……。地域や周囲を巻き込みながら奮闘する中学生の物語。
濱野 京子[ハマノ キョウコ]
著・文・その他
内容説明
中学2年生の拓真は、かつて過ごした古い家を懐かしむ祖父・勇を気にかけていた。家屋の修繕を願っていた拓真は、同級生・日菜子からの提案で地域の憩いの場として古民家再生を試みることになり…。インターネットを通じて、家族、同級生、学校、地域、企業をも巻き込んでの挑戦が始まった。
著者等紹介
濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県生まれ、東京育ち。『フュージョン』(講談社)で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で第25回坪田譲治文学賞受賞。『くりぃむパン』(くもん出版)で第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
48
以前ある講座でクラウド・ファンディングでお年寄りの施設を作った事を聞いていました。その時も感じた事ですが、ただ寄付するというのではなく、寄付した自分がグループの片隅に立てたような達成感と仲間意識が魅力なのだ!と。その施設は寄付だけではなく、登録制の無償ボランティアとなって、関わり続けられる制度でした。中学生が起こした事業ですが、達成後も寄付した人たち、関わった人たちが一過性の関わりではなく、仲間として続けられるといいな。翠さんの頑張りと、積極的ななったことに感激しました。2018/08/20
けんとまん1007
36
夢。夢を持ち、仲間と進む。周囲の助けもあり、少しずつゴールへ。その気持ち、思いが大切。小さくても、一つの形になるのは、素晴らしいこと。2018/09/07
tan
24
児童書。中学生が今話題のクラウドファンディングで資金を集めて祖父の古民家を再生するという奮闘話。目的もやり方も純粋で周りも協力的な人ばかりのサクセスストーリーで仕上がっていました。これを読んだ大人は「いいお話」と捉えるだけですが中学生が読んだら安易に「自分もやってみよう」と思わないかと気になりました。実際問題こんなにうまくいくわけないし、学業と両立させながらはかなり難しいと思います。読み物としては楽しめましたが出来過ぎ感アリアリでちょっと現実味に欠けました。2018/06/30
白雪ちょこ
23
中学生のクラウドファンディングについての話。 個人的にも、クラウドファンディングについての仕組みなど、そこまで理解ができていなかったため、知識としても沢山学ぶことができた。 祖父のために、おばあちゃんとの思い出のある古民家を立て直そうと、分からないなりにも必死に頑張って行く拓真。 若さゆえでもあろうが、突っ走るような姿には思わず微笑ましく思えた。 人との協力の仕方、若さが故の突っ走りやぶつかり。 そんなふんわりとした時の中にも、中学時代だからこそ生まれる、熱い青春もののように思えた。2022/05/11
杏子
23
中学生がクラウドファンディングを利用して、おじいちゃんが昔、住んでいた家を再生するという、今風の話。クラウドファンディングの知識を得るにはいいかもしれません。実際にはこんなにトントン拍子には行かないでしょうが、ひとつのことに頑張る中学生の姿というものはいいものです。2018/08/06
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