出版社内容情報
いつもおなかをすかせているくいしんぼうのおたまじゃくしは、おいしい料理を食べている王さまのスプーンになりたいと思いました。
内容説明
おいしい、ごちそう、いただきます!つめたい北風でコチコチにかたまったおたまじゃくしは、おしろにすむ王さまのテーブルまではこんでもらいました。小学校低学年から。
著者等紹介
さくら文葉[サクラフミハ]
群馬県生まれ。青山学院大学卒業。教科書会社勤務を経て、フロネーシス桜蔭社を設立。編者としても活躍している
佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ。SFファンタジーの挿絵を数多く手がけ、さまざまなタッチで物語の世界を魅力的に表現している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠い日
11
佐竹美保さんの挿絵に惹かれて。食いしん坊のおたまじゃくしは柳の木のアドバイスで、王様のスプーンになる決意をする。ユーモラスで、ちょっと哲学的なテーマがいい。分け合うことのやさしさと秩序。王様とのやりとりが一方的ではなくて、譲歩しあう間柄なのが安心できるのだ。でも、わたしは読みながら、こんなにおいしいものをいっぱい食べて、おたまじゃくしはかえるになってしまわないかと心配でした。2020/11/23
おはなし会 芽ぶっく
8
食いしん坊のおたまじゃくしが、川辺の柳から「王さまのスプーンになったらご馳走が食べられる」と教えられ、北風にカチンコチンにしてもらいスプーンに変身する。上手く王さまのスプーンになったおたまじゃくしは、王さまの口に入る前に、スプーンにのせられたご馳走を食べてしまい見つかってしまうが…。2020/04/17
かのん
6
まだ食べていないのに、食事をすくって口の中に入れるまでの間に、スプーンが空っぽになっている?!王さまとおたまじゃくしのやりとりがかわいらしいおはなしでした。2019/04/24
けいねこ
3
おたまじゃくしをスプーンにしちゃう発想のおもしろさと、王さまのやさしさ。かたくなっているとはいえ話をするし目もあるおたまじゃくしを口に入れるのは私は遠慮しておきますが、楽しいお話でした! 思いやりを教えてくれるお話でもあります。2018/03/08
ヒロモ
2
図書館より。最後は懐かしいおウチに帰る、となるのかな?と思いきや!王さまが食の楽しみを知れて良かった。2019/06/30