出版社内容情報
ミナ子がオーナーを務める「ホテルやまのなか小学校」に宿泊中のシャープさんとコスモさん。ミナ子と花子の影響で心に変化が芽生える。
内容説明
卒業式の三か月後、廃校になった小学校にもどってきた卒業生がいました。ミナさんは、友だちのうさ子とコンタといっしょに、やまのなか小学校をすてきなホテルにしていきます。でも、やってきたお客さんはなんだか気むずかしそうな人たちで…。100年生きてきた山おくのもと校舎が舞台。ふたりのお客さん、音楽家と宇宙観測家は、いままで見失っていたものに気づいていく…。
著者等紹介
小松原宏子[コマツバラヒロコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。東京都練馬区の自宅にて家庭文庫「ロールパン文庫」を主宰。私立高校・大学講師
亀岡亜希子[カメオカアキコ]
山形県生まれ。東北生活文化大学生活美術学科卒業。童話の挿絵、漫画連載なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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る*る*る
27
ミナ、うさ子、コンタの3人の卒業後、廃校になったやまなか小学校。三ヶ月後、ミナがこの小学校に戻り、ホテルにリフォーム✳︎各部屋のリフォーム・使い方の文を読み、わくわく!ここは、尖っていた心を柔らかくほぐしてくれる不思議なホテルなんです。冬は休業し、来年の春の再開。まだ予約に余裕があるようなので予約したいな〜2017/11/29
mntmt
21
確かに、学校はホテルにもなり得る!時間割があるところがおもしろいね。2018/02/01
なま
11
★★★☆☆亀岡さんのイラスト、とても優しくて大好き♪廃校になった小学校でホテルを始めた卒業生の三人は二人のお客を迎えるが、なんだかギスギス。しかも三人にも秘密が?!コンクール優勝目的の音楽家と人と関わりたくない宇宙観測家。試験管が素敵な一輪ざしにして全て違う花で飾ったら?ロールパンの焼ける香り等暖かいおもてなしに心を開き始める二人。トイレの花子さんの存在も温まる。人との関わりに臆病だったり、目的達成の為に視野が狭まっているお客様の冷えた心にポッと灯りを灯してくれる。そんな本です。山中先生の出番少ない。涙2018/01/04
遠い日
10
100年続いた山の小学校で、卒業生のミナがホテルを開く。同級生のコンタとうさ子も力を合わせ、協力する。音楽家と天文家の二人のお客様を迎えてのひと夏。自分の内にこもった印象のお客さんたちが、ミナたちとの少しずつの交流で心を開き、自分を語り出すシーンが物語の空気を変えていく。ホテルは冬は休業。来たる春の物語もあるといいな。校長先生やコンタの話、うさ子のことももっと知りたいなぁ。2017/10/20
みとん
7
昨年度、年度末に閉校する小学校で購入した本です。この本と同じく、山の中の小学校なので(笑)まぁ、最後の年は卒業生はいませんでしたが。転校先(私が兼務していた)の学校へ移管されたので読んでいます。3人の卒業生を最後に閉校になった「やまのなか小学校」。数ヶ月後に卒業生の1人、田沼ミナが戻ってきて、学校を改装し、ホテルに。長期滞在のお客さんが2人泊まるが、コンテストを控えた音楽家(シャープさん)と、気難しそうな宇宙観測家(コスモさん)は時間割りも守らず、とっつきにくい!それでもホテルで過ごすうちに・・・。2019/05/13
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