出版社内容情報
広矢は、プールの前のシャワーがきらいです。あのおそろしい水のカーテンの中にはいると、息ができなくなってしまうのです。
内容説明
広矢は、小学校のシャワーがきらいです。はげしくてこわくて、いきができなくなってしまいます。小学校低学年から。
著者等紹介
西村友里[ニシムラユリ]
京都府生まれ。京都教育大学卒。京都市内の学校に勤めて創作をつづけている。『オムレツ屋へようこそ!』(国土社)で、第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。『たっくんのあさがお』(PHP研究所)で、第25回ひろすけ童話賞受賞。『いちごケーキはピアニッシモで』(国土社)で、第46回京都新聞お話を絵にするコンクール選定図書
岡田千晶[オカダチアキ]
大阪府生まれ。セツ・モードセミナー卒。ボローニャ国際絵本原画展2010ほかの入選・入賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mika
19
小学校のプールのシャワー… 確かに私も大大大大大っ嫌いでした。冷たくて、息ができないし、そんなに打ちつけてこんでもええやん…と、ただただ恐怖で仕方なかった。なので、この主人公の気持ちも分かるような気がします。それでもちょっとしたキッカケ、ちょっとした勇気で、今まで出来なかったことも出来るようになるんだ~っと教えてもらった… 2018/07/23
遠い日
6
小学一年生、学校には克服すべき課題がいっぱいです。広矢は学校のプールの激しいシャワーが怖くて通れない。友だちにもちょっと馬鹿にされるし、葛藤は深まるばかり。そんな折雨上がりの公園の水たまりに、手を這い上って来たアリを振り落としてしまい、苦しむようすに心を痛める。自分とアリの水への恐怖を重ねるところがリアルでした。上級生にその場は助けてもらい、それが自分の恐怖の克服の一歩に繋がっていく。シャワーの中に舞い込んで来た葉っぱに付いた黒いものをアリと見て、必死になる広矢。がんばった広矢の顔の明るさがすてきでした。2023/11/19
たんぽこ
4
1年生の広矢は、小学校のプールに入る前のシャワーが、怖くて仕方ありません。先生に抱っこされないとシャワーに入れないので、友達に「赤ちゃんみたい」と言われてしまいます。繊細で心優しい広矢くんの勇気と成長を丁寧に描いた好著。娘に読み聞かせをしましたが、「地獄のシャワーはみんな大好きだけどなあ。」と広矢くんには感情移入できない様子でした。(小学校のシャワーを地獄のシャワーと子ども達は呼ぶそうです。)2019/05/28
MyMelody
0
助けたありさんが恩返しにシャワーの中を通れるようにしてくれたのかもね。2024/08/01
あらん
0
勇気を出してプールのシャワーをくぐる。アリを助ける心優しい小1。2019/03/07