出版社内容情報
運動会までにとびばこの六段をとべるようになりたいけど、まだ四段までしかとべていない。ぼく一人だけできなかったらどうしよう……。
福田岩緒[フクダイワオ]
絵本作家、童話作家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のほほん
11
「ぼく」は小学3年生です。運動がにがてです。なのに「ぼく」の学校には3年生は運動会で全員6段のとびばこをとぶという競技があります。当然6段なんてとべない「ぼく」はとびばこのない国へ行きたい、なんて思っていました。そんな時とびばこがにがてな加地くんという転校生が来ました。その加地くんもとびばこを練習します。でもなかなかとべません。みんなも手拍子で応援します。私もとびばこは苦手だったから2人の気持ちわかるなぁー。がんばってもできないことってやっぱりあるものね。応援が嬉しいのととべないくやしさで複雑な気持ち。2024/05/28
遠い日
8
「しゅくだい」シリーズ。子どもたちの葛藤が、いつもわたしに勇気をくれる。運動会で跳び箱の6段を全員が飛ぶという競技に取り組む。同じ団地の、転校生のまさるとの関わりを交えながら、跳び箱へのチャレンジを描く。一生懸命がんばるぼくとまさる。ぼくはクリア。まさるはとうとう飛べなかったけれど、観衆の胸を熱くさせたがんばりに大きな拍手。喋らないまさるだったけれど、跳び箱をがんばったもの同士の共感はあったとわかるラストが切ない。2021/12/17
豊平川散歩
5
同じ団地に越してきた6ヶ月間の転校生との物語。決して無愛想なわけではないと思うが、不安な気持ちがそうさせるのだろう。受け入れ側は仲良くなりたいと近付いてくるが、警戒心の方が強いのは、慣れていないからだと思う。 最後まで飛べなかったけど、けなすことなく、まわりの皆も頑張っていることへの応援は、通じたことだろう。2020/03/22
かんたあびれ
5
【児童書】運動会で3年生全員が跳び箱6段を飛ぶ競技がある。けど、6段を食べない僕。そして同じく飛べない、しかもみんなに溶け込んでない転校生。跳び箱も転校生との仲もすぐ上手くいくわけじゃないのがリアルでいいなぁ。それにしても、運動会本番で飛べるまで跳び箱をやり続けるって飛べない子にとって拷問だよ!!2018/06/25
絵具巻
5
文京区立根津図書館で借りました。2017/04/04