出版社内容情報
とけいのくにでは、時間通りにすべてのことが進みます。けれど、のんびりやさんのおうさまは、時間を守ることがいやになってしまい……。
内容説明
とけいのくにのとけいはすべて、おうさまのとけいのとおりにすすみます。4~5歳から。
著者等紹介
こすぎさなえ[コスギサナエ]
1971年滋賀県生まれ。京都大学教育学部卒業。制作会社で子ども向けコンテンツの制作に携わり、シナリオ・演出等を担当する。2007年に「ゆうゆう絵本講座」を受講(1期生)。会社勤めのかたわら絵本の文章を書き始める
たちもとみちこ[タチモトミチコ]
立本倫子。1976年石川県生まれ。大阪芸術大学文藝学科客員准教授。子どものマルチメディアを企画制作するレーベル『colobockle』を主宰。絵本をはじめ、CM、広告、ポスター、雑誌、書籍、CDジャケット、キャラクターデザインなどイラストレーションの世界で活躍するほか、映像や玩具、子ども服、クラフト、雑貨など様々な分野で活躍中。想像を膨らましたユーモラスな世界を繰り広げ、遊び心をもったジャンル、アイテムを問わない作品づくりに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
86
時計人間の王様が刻む正確な時刻通りに、決められた日課をこなす王国のお話。朝6時に起床&体操、7時は朝ご飯、8時は仕事開始、10時は散歩、12時はお昼、1時は昼寝、2時は運動、3時はおやつ、4時は遊び、5時は読書、6時は夕ご飯、8時はお風呂、9時は就寝。時間を守れない者は牢屋に入れられてしまうほどの徹底ぶり。ところが、実は王様が一番のんびりやで、時間通りに切り替えができないのだった。ある日、時計の短針を隠してしまったのでさあ大変・・・。仕事の時間は8時〜10時で終わりなのだろうか?それが問題だ。2016/03/09
ポラリス
21
こすぎさんとたちもとさんのコラボ絵本。とけいのおうさまが治める国では、全ておうさまの時計の時間に合わせて定められた通りに生活をしなければならない。だけど実はおうさま自身は...。時間を守ることは勿論大事だけれど、それにがんじがらめにされてしまっては日々に味気がないですよね。ラストはホッとしました。2017/08/29
りーぶる
19
おうさま、は時計なのに、国民は全員「ひと」という不思議。勝手に時間を止めて、また適当なところから再開させる荒業。「ある所にとけいの国がありました」だから、世界を巻き込んでる、という事実はもちろん描かれておらず、で、突如「ろうやにれない事とする」というお触れが出るんだけど、一番時間を守りたくなかったのが王様、というオチで、大人の私としては良く分からないストーリー。娘は時計が読め始めて嬉しいので、何度も一人でめくっております。(3歳2か月)2019/09/21
Kumiko
18
ストーリーは単純なものですが、ただいま時計に興味津々の次女5歳がドハマリしました。どうして短い針をなくすと時間が分からなくなるのかがイマイチ分からないらしく、何度も説明させられましたが、理解できたかどうか…はともかく、6時は体操の時間、7時は朝ごはんの時間…そしてもちろん3時は「おやつのじかん!」が言いたいがために、何度も読まされてます。色使いもとっても可愛い。2016/03/14
Totsuka Yoshihide
15
色彩豊かな世界の中で,時間について楽しく学ぶこともできる一冊。とけいのおうさまの時計に従って規則正しい生活。時計がなくて自由気ままな生活。どちらがいいんでしょうか?2022/07/30