出版社内容情報
万葉の歌人から現代まで、日本人なら知っておきたい、特に十代が共感できる名短歌を100首厳選。日本の伝統詩の魅力を伝える一冊。
【著者紹介】
國學院大學神道文化学部「和歌講座」講師
内容説明
日本人なら知っておきたい名歌や若い人の共感を呼ぶ作品を万葉の時代から現代まで、厳選してご紹介します。
目次
第1章 君のゆく道は―先人たちの教え
第2章 ぼくらは自然に抱かれている
第3章 孤独と不安を越えて
第4章 青春の日の友の顔
第5章 恋する気持ち&愛の想い
第6章 親子&家族の時間
第7章 いのち&旅
著者等紹介
田中章義[タナカアキヨシ]
静岡市生まれ。大学1年生のときに第36回角川短歌賞を受賞。以後、在学中から、雑誌に執筆・連載を開始。テレビ・ラジオでもレギュラー番組を持つ。世界を旅しながら、ルポルタージュ、紀行文、絵本etc.…も執筆。2001年、当時、世界で8人の国連WAFUNIF親善大使にアジアでただ1人、選出された。国連環境計画「地球の森プロジェクト」推進委員長なども務める。様々な大学で講演もしている。國學院大學「和歌講座」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mijas
57
教科書や指導書よりも興味深い構成だと思う。短歌を題材にして、自分と向き合うこと、生きることの意味を考えさせてくれる。歴史上の偉人が自分の想いを五七五七七の言葉に託し、私たちに何を語り継ごうとしたのかを考えてみても面白い。見えてくる本当に大事なものを自分の糧にすることができたらと思う。痛みも歓びも、切なさも哀しさも、生きているからこそ感じられるものと気付く。「ひとはなぜ亡き人のこゑを憶えゐる呼ばれればすぐに振りむけるほどに」(河野裕子)「かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸にのこれど」(石川啄木)2016/01/26
ごへいもち
15
やはり教科書や他の本でも紹介されている歌は名歌だなぁ2021/04/24
退院した雨巫女。
15
《私ー図書館》万葉集の歌人~現代人の作品まで。一番好きな短歌は、河野裕子さんの「ひとはなぜ亡きひとの声を憶えいるよばれればすぐに振りむけるほどに」2015/01/21
ゆか
13
「大海の磯もとどろに寄する波割れて砕けて裂けて散るかも」(源実朝 金槐和歌集)「ほんとうの孤独はきっと前だけを見なければならぬ眼球にあり」(田中章義)「セーターにふゆの嵐を編み込んで君はひとりの夜を耐へてをり」(笹井宏之 てんとろりより)「医師になる、自衛官になると被災地の子ら言へりサッカー選手に、でなく」(栗木京子 水仙の章より)人生に付箋をはさむやうに逢ひまた次に逢ふまでの草の葉(大口玲子 東北より)「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」(栗本京子 水惑星より)2024/09/11
サトゥルヌスを喰らう吾輩
7
武将短歌うまい2015/06/09