100年インタビュー<br> 詩を書くということ―日常と宇宙と

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100年インタビュー
詩を書くということ―日常と宇宙と

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  • サイズ A5判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569784052
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0092

出版社内容情報

詩を書き始めた頃から現在まで、詩作の舞台裏をありのままに語ります。「かっぱ」「生きる」「さようなら」など人気の11作品も収録。

【著者紹介】
詩人

内容説明

詩情の力は非常に微小だけれど、過酷な現実に対抗するひとつの「よすが」になる―。国や年齢を超えて広く愛されている詩人が、詩とは何か、詩をどのように生み出してきたかを、ありのままに語る。

目次

第1章 詩との出会い(詩を書き始めた頃;詩を書くということ;読者を意識した詩;詩が生まれる瞬間;意識下にある言葉)
第2章 詩と日常生活と(ラジオに魅せられて;詩と日常生活;詩人であることを問い直した時期)
第3章 意味と無意味(詩は音楽に恋している;声に出すこと;意味以前の世界;言葉は不自由;「わかる」ということ;七十八歳の境地;厳しい現実を前に詩は…;人は詩情を求める)

著者等紹介

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
詩人。1931年、東京生まれ。1950年、「文学界」に詩を発表。1952年、詩集『二十億光年の孤独』を刊行し高い評価を得る。その後、詩作のほか絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。1962年、「月火水木金土日の歌」で第4回日本レコード大賞作詞賞、1975年、『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年、『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年、『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、2010年、『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

31
やはり、谷川さんは谷川さんだ。受注生産というのが面白い。自分を空っぽにすることで、言葉がやってくるのを待つというあたりの感じも、なるほどなあ~と思った。とにかく、詩だけなく、いろんなことをやってみるという考え方がとてもいいと思ったし、だからこそ、今の谷川さんがあるんだろう。一見、飄々とした風情もあるようだが、本当の根っこのところは、どうなんだろ?覗いてみたい。2014/11/30

詩歌

24
詩人とは未成熟な人格だ。ミラン・クンデラの「今日白いと言って、明日黒いと言っても全然かまわない。詩人にとってそれは両方とも本当なんだ」「そのとき、白さをどこまで深く感じているか、黒さをどこまで深く感じているかが詩人を作っているのだ」に「自分のどこが悪いんだ?」と考える谷川さん(笑) そりゃ政治家がこの発言したら危険だと思うけど(笑) 詩情は、かつてなく浸透しているのを感じてます!2014/07/25

左端の美人

15
催眠文を作る課題で、詩的につくることがポイントとのことで読んでみました!「生きる」が好き!泣けるということ。笑えるということ。怒れるということ。自由ということ。2016/07/17

フム

14
無性に詩を読みたいと思う時がこれまで何度かあった。しかし、不思議と谷川俊太郎さんの詩集を手に取ったことはない。2010年NHK放送の「百年インタビュー」をもとに構成された本書を読んで、何となくその理由がわかったような気になった。谷川さんの詩はどこかとらえどころがない。副題にもなっている『宇宙』のように意識下にある人間という存在そのものをひろいあげて言葉にした詩。「言葉以前の世界」を表現しようとした。「社会内存在」としてより「宇宙内存在」としての人間を追求した詩なのだろう。2018/07/13

みけのすずね

12
詩人谷川俊太郎さんのインタビュー。言葉は矛盾を嫌うけれど、現実は矛盾してるから、言葉に頼ると人間の現実を見失わせる可能性がある。意味だけだとなんだか不安になるけれど、無意味を含めると楽しめる…テロのときの詩は初めて読んだけれど、人間の悪をかんじる。「生きる」にも「かくされた悪を注意深くこばむこと」という一節がある。そういう現実が忘れず入れこまれていることで、私は谷川さんの詩を信用しているのだと思う。2015/08/22

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