出版社内容情報
夏休み、田舎のおじいちゃんの家へ遊びに行ったのに、ハワイに行ったとみんなに嘘をついてしまった。嘘はどんどんふくらんで……。
【著者紹介】
童話作家
内容説明
どうしよう。ぼく、一度もハワイに行ったことないし、ひこうきにだってのったことないよ。おもわずついたうそが、どんどん大きくなって…?小学1~3年生向。
著者等紹介
花田鳩子[ハナダハトコ]
静岡県生まれ。日本児童文学者協会会員。同人誌『象』所属。山下明生氏に師事する
福田岩緒[フクダイワオ]
1950年、岡山県生まれ。『がたたんたん』(ひさかたチャイルド)で絵本にっぽん賞受賞。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
30
夏休み明けの始業式の日。おじいちゃん家で過ごした夏の思い出のサクラ貝を、大好きなゆきなちゃんに持って行くゆうと。でもクラスの男の子に冷やかされたことがきっかけで、「ハワイに行った」と嘘をついてしまう。クラスの注目を浴びてしまい後に引けなくなったゆうとは、嘘に嘘を塗り重ね次第に後ろめたくなり…。みんなの前で正直に言えたゆうとの勇気が光ります。そして、誰にだってあるちょっとした可愛い嘘つき経験を引き出せる担任の先生も、とても素敵です!「いくぞー。『ちょっとだけタイムスリップ』」2020/11/09
おはなし会 芽ぶっく
9
2学期の始業式で、ちょっと見栄を張ってついたウソがどんどん大きくなる。みんなだってちょっとくらいウソついているのに…それをカミングアウトする頑張りと担任のフォローが抜群!2019/03/08
杏子
8
西日本読書感想画指定図書小学校中学年向け。子どもはついついウソをついてしまうけれど、この男の子は正直にホントのことが言えてよかったね。そしてそれには、うまく話を引き出してくれた先生の力も大きいと思う。こんなクラスだったら一年間、楽しく過ごせそう。2013/06/21
こどもふみちゃん
6
平成25年度 第57回西日本読書感想画コンクール課題図書 3・4年生。児童書。大きな文字。ルビ付き。5・6・7・8・9歳向け。2013/06/21
みとん
5
今年の感想画の課題図書だそうです。ちょっとしたことで「夏休みにハワイへ行った」とのび太くんみたいな嘘をついた主人公。のび太くんと違うのは、「嘘を本当にしたい」ではなく、「少しだけ過去へ戻り、嘘をつかないようにしたい」と願ったこと。それを素直に言い出したとき、やはり「ウソつき」と囃し立てる子どももいたので、イラッとするけど、先生の対応が素敵。「先生も嘘をついてることがあったんだ」という展開は予想できたけど、タイムスリップをしたことにして夏休みの思い出をみんなに尋ねる・・・というのがいい。2013/05/30