出版社内容情報
戦後日本政治の正体を暴く、気迫の論稿。
戦後日本政治はいかにして、誰によって、形成されたのか? 吉田茂の政治を俎上に乗せながら、その欺瞞を暴く、力作論稿の新装復刊。
この本の中心課題は、やはり、日本の敗戦後の政治のあり方である。吉田茂元首相が、要らぬ高踏戦術をとって、のらりくらりと、マッカーサー進駐軍を騙してかつ自己防衛のために、社会党などの国内の反戦平和勢力を、アメリカからの政治圧力に対して、楯として使って、アメリカにけしかけることをした。このために、かえってアメリカの手玉にとられて、日本は、おかしな憲法典だけでなく、日米安全保障条約と合衆国軍隊の地位に関する協定を、押しつけられて身動きのとれない国家にされてしまった。やっぱり、官僚政治化・吉田茂に最大の責任があったのだ、という結論にならざるを得ない。(本文より)このように戦後政治のほんとうの姿を描く圧巻の論考を始め、安保闘争について、丸山真男の死にあたって、など、著者ならではの重厚な考察が満載された論文集の待望の復刊である。
●まえがき
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[I]戦後日本の秘密
●第1章 鳩山一郎と吉田茂
●第2章 ダレス、ハリー・カーン、岸信介
●第3章 六〇年安保闘争と全学連の真実
●付章 丸山真男の死
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[II]アメリカの政治の秘密
●第4章 米戦略の立案・実行過程が明かす 「日米対等」なんて幻想
●第5章 六大潮流を知れば米国政治は分かる
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[III]自衛隊を訪ねて
●第6章 海上自衛隊 舞鶴水中処分隊
●第7章 現代の江田島 ――海軍ゆかりの地を訪ねて
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[IV]法と福祉
●第8章 肥大化した福祉システムが国を滅ぼす
●第9章 五つの権利を裸にする
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[V]私の思想遍歴
●第10章 私の思想遍歴 ――『現代アメリカ政治思想の大研究』を書くまでの思想遍歴
●第11章 私の政治思想の全体枠が完成した ――1991年から考え始めて、1996年末に完成した
●あとがき
目次
1 戦後日本の秘密(鳩山一郎と吉田茂;ダレス、ハリー・カーン、岸信介;六〇年安保闘争と全学連の真実)
2 アメリカの政治の秘密(米戦略の立案・実行過程が明かす「日米対等」なんて幻想;六大潮流を知れば米国政治は分かる)
3 自衛隊を訪ねて(海上自衛隊舞鶴水中処分隊;現代の江田島―海軍ゆかりの地を訪ねて)
4 法と福祉(肥大化した福祉システムが国を滅ぼす;五つの権利を裸にする)
5 私の思想遍歴(私の思想遍歴―『現代アメリカ政治思想の大研究』を書くまでの思想遍歴;私の政治思想の全体枠が完成した―一九九一年から考え始めて、一九九六年末に完成した)
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師を経て、常葉学園大学教授を務めた。日本の政界・シンクタンクに独自の情報源を持ち、金融経済からアメリカ政治思想、法制度論、英語、歴史など幅広いジャンルで、鋭い洞察と緻密な分析に基づいた論評を展開。また、副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本人初の「民間人国家戦略家」として講演・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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