出版社内容情報
人間を中心に歴史をつかむ日本近代史。
幕末以降の近代日本史を、戦後長らく教えられなかった観点から、人物に焦点をあてて講義する。日本人のアイデンティティ確立のための書。
戦後長らく学校教育の現場においては、近代史が軽視されてきた。幕末以降の歴史について知らない日本人があまりにも多く、それがわが国の大きな難点となっている。本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた七人の人物を中心に取り上げる。
▼○吉田松陰――この国の未来を守るための戦略、○岩倉具視と大久保利通――近代日本を生み出すための謀略、○第四章 伊藤博文――世界に恥じない近代立憲国家を目指して、○桂太郎――近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚、○児玉源太郎――日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い、○小村寿太郎――日英同盟を締結させた気力と胆力、○乃木希典――松陰の志を継ぐ宿命を己に課して etc.
●第一章 人間を中心に歴史をつかむ
●第二章 吉田松陰 ――この国の未来を守るための戦略
●第三章 岩倉具視と大久保利通 ――近代日本を生み出すための謀略
●第四章 伊藤博文(前編) ――現代の霞ヶ関が模範とすべき「明治の官僚」
●第五章 伊藤博文(後編) ――世界に恥じない近代立憲国家をめざして
●第六章 明治の三太郎 ――日露戦争に挑んだ近代日本の「長男」たち
●第七章 桂太郎(前編) ――近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚
●第八章 桂太郎(後編) ――「ニコポン宰相」がめざしたイギリス流二大政党制
●第九章 児玉源太郎(前編) ――軍人の枠を超えた政治的手腕の冴え
●第十章 児玉源太郎(後編) ――日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い
●第十一章 小村寿太郎(前編) ――日英同盟を締結させた気力と胆力
●第十二章 小村寿太郎(後編) ――日本の勝利を決めたポーツマスでの粘りの交渉
●第十三章 乃木希典(前編) ――松陰の志を継ぐ宿命を己に課して
●第十四章 乃木希典(後編) ――自らの死で示した日本人への警鐘
●最終章 日本近代史の本質とは何か ――おわりにかえて
内容説明
本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた7人の人物を中心に取り上げる。
目次
人間を中心に歴史をつかむ
吉田松陰―この国の未来を守るための戦略
岩倉具視と大久保利通―近代日本を生み出すための謀略
伊藤博文(前編)―現代の霞ケ関が模範とすべき「明治の官僚」
伊藤博文(後編)―世界に恥じない近代立憲国家をめざして
明治の三太郎―日露戦争に挑んだ近代日本の「長男」たち
桂太郎(前編)―近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚
桂太郎(後編)―「ニコポン宰相」がめざしたイギリス流二大政党制
児玉源太郎(前編)―軍人の枠を超えた政治的手腕の冴え
児玉源太郎(後編)―日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い
小村寿太郎(前編)―日英同盟を締結させた気力と胆力
小村寿太郎(後編)―日本の勝利を決めたポーツマスでの粘りの交渉
乃木希典(前編)―松陰の志を継ぐ宿命を己に課して
乃木希典(後編)―自らの死で示した日本人への警鐘
日本近代史の本質とは何か―おわりにかえて
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。国際政治学、国際関係史、文明史。2002年正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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