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PHP新書
変わる世界、立ち遅れる日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569777283
  • NDC分類 304
  • Cコード C0230

内容説明

日本を「モノづくり立国」とする規制概念は捨て、「サービス業」振興の政策を立案すべきだ。小売、卸売から、通信事業、電力、空港、宣伝、メディアまで、GDPの7割を占めるサービス業の規制緩和がなければ、国際競争から取り残される。鳩山政権に、その認識はあるのだろうか―。さらに、「中国人民元切り上げはいつか」「環境問題や格差社会で、資本主義がどのように変容したか」など、グローバルな視野から考察した知見を縦横に展開する。英『エコノミスト』元編集長が、金融危機後の世界潮流を見通した渾身作。

目次

第1章 経済危機から脱出する日本の戦略―製造業依存の転換をめざす
第2章 知識サービス産業で成長する日本―通信、電力、空港などの規制緩和で高利潤へ
第3章 世界経済は回復に向かうのか―安易な予測より明白な現状を認識せよ
第4章 G20で模索される世界金融システム
第5章 環境問題が資本主義を変革する
第6章 グリーン大国に化ける中国―石油時代の終焉
第7章 格差社会は新自由主義を変えるか
第8章 メインバンク・システムの復権―衰える英米金融の影響力

著者等紹介

エモット,ビル[エモット,ビル][Emmott,Bill]
1956年ロンドン生まれ。オックスフォード大学で政治学、哲学、経済学の優等学位を取得。英国『エコノミスト』誌ブリュッセル支局員、ロンドン経済担当記者を経て、1983~86年、東京支局長として日本に滞在。その後、ビジネス部門編集長となり、1993~2006年、同誌編集長を務める。日本のバブル崩壊を予測した90年の著書『日はまた沈む』がベストセラーに

烏賀陽正弘[ウガヤマサヒロ]
京都大学法学部卒業。幼少期をニューヨークとロサンゼルスで過ごす。東レ(株)に入社後、国際ビジネスに従事し、訪問した国は80カ国にのぼる。海外より帰任後、同社マーケティング開発室長などを経て独立。現在、国際ビジネス・コーディネーター、著述家、翻訳家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

5
著者は日本が変われる、または、アジアにおける強国であり続けると主張しているが、その提案がじつに市場原理主義的である。環境技術に関しても、温暖化対策が政治化ビジネス化している中でどれほど正統化できるか疑わしい。変わる世界がひとえに良いとも思えない。2015/07/08

ぶらり

4
2009年7月~12月、Voiceに掲載された論文?とのこと。「モノづくり立国」から「サービス業」振興へ!特に「知識サービス産業」で成長を!資本主義経済安定化と不平等是正のために金融規制を!環境問題は資本主義を変革する!金融問題も環境問題も中国が鍵!所得税の累進税率強化を!…「知識経済」はドラッカーのスコープで頷けるが具体策無し。福祉医療産業を外人客を日本によべるように育成するとか。法務や会計は言語と国際基準の壁で競争力の獲得は無理では。通信等はインフラだから別次元。税制は法人税改正の方が効果大だと思う。2010/09/27

ceskepivo

3
「もし、国際金融システムの一つの例外によって、現在の経済危機を解決できるチャンスがあるならば、その鍵は中国の人民元レートにあるのだ。」(112頁)、「いまこそ中国は、日本の例に見習うべきである。人民元の自由化(切り上げ)を行ない、産業をより環境に優しいハイテク分野に移行させ、さらに国内産業を喚起し、環境を急速に改善する必要がある。」(124頁)。そうか、やはり中国か。2010/04/25

Taka

2
また読んでみたが余り経済に詳しくないので?という感じ。せっかく10年前の本を読んだのだからどのように世界が変わったか変わってないかわかれば面白いのだと思うけど。中国は人民元の切り上げをしたのか?変動相場制に変わる日は来るのか。サービス業の規制緩和が必要と説かれていたが、民泊と電気自由化ぐらいしか思いつかない。格差は広がるばかりで、貧困率は悪化している気がする。教育にお金をかければと思うが、老人に死ねと言うのは難しい。革新的なことで世界は変わってきた。スマートフォンかな。資本主義に生きていくしかない私達2021/01/22

Kentaro

1
こんなことは書いてありませんが、今考えるなら外部環境的にはスマートエネルギー、インターネット時代のシェアリングエコノミー、金融のFintechへのパラダイムシフト、ブロックチェーンの普及によるクラウドからのシフト、AIの全産業への活用、高齢者コミュニティと宗教法人の変革みたいなことで考えられるでしょうか?2016/05/29

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