歌舞伎座物語―明治の名優と興行師たちの奮闘史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569777238
  • NDC分類 774.2
  • Cコード C0030

出版社内容情報

歌舞伎座誕生の内幕と、松竹独占の背景を探る。

歌舞伎座が建て替えられようとしている。明治22年に開場した歌舞伎座誕生の秘話と、松竹の傘下に入るまでの経緯を丹念に描く。

歌舞伎座が建て替えられようとしている。現在の地に歌舞伎座という劇場が開場したのは一八八八年(明治二十二年)、憲法発布の年である。現在の歌舞伎座は松竹直営の劇場だが、この時点では松竹はまだない――。いったい、歌舞伎座はいかに誕生したのか? そして、なぜ松竹のものになったのか? 本書は膨大な資料から丹念に読み解いた、明治の劇壇を舞台に織りなされた人間模様の実録である。歌舞伎ファン必読の一冊!

▼目次:江戸の終焉/それぞれの維新(明治二年~十二年)/活歴と自由民権運動(明治十三年~十五年)/演劇改良会と天覧劇(明治十六年~二十年)/歌舞伎座開場(明治二十一年~二十三年)/迷走する歌舞伎座(明治二十三年~二十八年)/旧世代の退場と新世代の台頭(明治二十九年~三十六年)/ポスト團菊(明治三十六年~四十一年)/松竹東征と田村大将軍(明治四十二年~大正二年)

●歌舞伎座はいつから松竹のものになったのか ――まえがきにかえて 
●第一章 江戸の終焉 
●第二章 それぞれの維新 明治二年(1869)~十二年(1879) 
●第三章 活歴と自由民権運動 明治十三年(1880)~十五年(1882) 
●第四章 演劇改良会と天覧劇 明治十六年(1883)~二十年(1887) 
●第五章 歌舞伎座開場 明治二十一年(1888)~二十三年(1890) 
●第六章 迷走する歌舞伎座 明治二十三年(1890)~二十八年(1895) 
●第七章 旧世代の退場と新世代の台頭 明治二十九年(1896)~三十六年(1903) 
●第八章 ポスト團菊 明治三十六年(1903)~四十一年(1908) 
●第九章 松竹東征と田村大将軍 明治四十二年(1909)~大正二年(1913) 
●参考文献

内容説明

歌舞伎座はいかに誕生したのか?そして、なぜ松竹のものになったのか?明治の劇壇を舞台に織りなされた人間模様の実録!江戸から明治へ―歌舞伎の世界に何が起こったのか。

目次

第1章 江戸の終焉
第2章 それぞれの維新―明治二年(一八六九)~十二年(一八七九)
第3章 活歴と自由民権運動―明治十三年(一八八〇)~十五年(一八八二)
第4章 演劇改良会と天覧劇―明治十六年(一八八三)~二十年(一八八七)
第5章 歌舞伎座開場―明治二十一年(一八八八)~二十三年(一八九〇)
第6章 迷走する歌舞伎座―明治二十三年(一八九〇)~二十八年(一八九五)
第7章 旧世代の退場と新世代の台頭―明治二十九年(一八九六)~三十六年(一九〇三)
第8章 ポスト團菊―明治三十六年(一九〇三)~四十一年(一九〇八)
第9章 松竹東征と田村大将軍―明治四十二年(一九〇九)~大正二年(一九一三)

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。カメラ雑誌編集長を経て、現在「クラシックジャーナル」編集長。出版社「アルファベータ」代表取締役として、海外の偉大な音楽家・文学者の評伝などの翻訳書を多数出版する。また自らもクラシック、歌舞伎、日本歌謡界などに精通し、その関連書を精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sawa

2
☆☆☆☆ 幕末から明治の終わりまでの歌舞伎の歴史。興味深く楽しく読んだが、淡々とした文体のせいか読むのに苦労した。大きすぎる借金をするのはある種の才能というのは、ユリウス・カエサルの例を出すまででもないが、興行師十二代目守田勘弥の亡くなった時点での負債総額は八十万、現在の百億から二百億にもなるという。歌舞伎という伝統芸能が国から保護されることなく、この時代を生き延びてきたのは、この人のおかげであると言っても全く過言ではない。川上音次郎なんかも登場して、大河ドラマにでもしたら、すこぶる面白いんじゃないかしら2011/01/10

みつひめ

2
サブタイトルに「明治の名優と興行師たちの奮闘史」とあるけれど、興行師の方の比重が高かった。福地桜痴や田村成義、守田勘彌、などなど、近世的な芝居興行から近代的芝居興行への転換期のことは、あまりよく知らないので、ふーんそうだったんだ、ということがあれこれ。松竹兄弟については、最後の方で扱われているけれど、「それはまた別の話」だそうな。ということは、続編があるのかな?2010/04/13

Motonari

1
中川さん得意の歌舞伎ものですが、間違いなくこちらから行かないと絶対に入ってこない昔かつ縁遠い世界の話で当時と今の時代的なギャップとさらに歌舞伎という特殊社会での話なのでひとつひとつの逸話がかなり理解を越えるものがありますが、今の歌舞伎会のへの流れへの理解は深まります! それにしても劇聖いわれた宗家の九代目団十郎がこんなに世俗にぐだぐだになっていたとは!今の海老蔵様は幸せですな!2014/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/379639
  • ご注意事項

最近チェックした商品