白洲正子 縁あって

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569775777
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長年絶版だった白洲正子作品の復刊。

白洲正子が興味をもって長年たずさわってきた、能面や茶碗などの美術品のほか、縁のあった人たちとの交流を中心に書き綴った随筆集。

小林秀雄、青山二郎らについて語った新聞連載記事「美を人生の友として」を新たに収録した新装版『縁あって』。著者・白洲正子が“縁あって”出会った著名な人々や作品との交流を中心に綴った随筆集。ほかに、毎日の暮らしの中で感じたこと、例えば愛犬のことやテレビをみていてふと考えてみたことなど、気軽なエッセイも数多く収録。

▼幼少期からたずさわってきた能の世界、焼き物などの骨董や工芸品をとおして、日本の伝統美について軽やかに深く書き綴る。物事の本質をときながら生き方をも語る。シンプルで潔く、鋭い見方は「目利き」と呼ばれるに相応しい。

▼人の人生は一回こっきりしかない。だから幸福になることは、人間のつとめであり、責任であると思っている。(本書「私のお茶」より)

▼推薦文「白洲正子さんの肉声をもっともよく伝える一冊。一緒に旅をしながら日本について語り合った日々を思い出します。」――細川護熙

●復刊に寄せて 武相荘館長 牧山圭男 
●美を人生の友として 
●能面についての感想 
●景色 
●信楽・伊賀のやきもの 
●萩の咲くころ 
●狂言面 乙 
●茶碗 天啓赤絵 
●螺鈿 煙硝入 
●北大路魯山人作 大鉢 むさし野 
●絞り 十字文 
●書見台 蝶 
●先代梅若実翁のこと 
●梅若六之丞 
●芸事をたしなむ女性に 
●「初心忘るベからず」 
●老木の花 
●桁はずれの粋人 
●シャッターの音 
●黒田清輝の女人像 
●愚公山を移す 
●美術ははやっているのか 
●川瀬敏郎の『風姿花伝』 
●「人が見たら蛙になれ」 
●黒田辰秋 人と作品 
●坂のある風景 
●私のお茶 
●飼い犬に手を噛まれる 
●水上勉『土を喰ふ日々』 
●谷口吉郎『せせらぎ日記』 
●天着連 
●三宅一生の服 
●瀧に想う 
●坂本の門前町 
●思うこと

内容説明

新聞連載記事を新たに収録。日本の伝統美に対する思いを綴った随筆集、待望の復刊。

目次

美を人生の友として
能面についての感想
景色
信楽・伊賀のやきもの
萩の咲くころ
狂言面 乙
茶碗 天啓赤絵
螺鈿 煙硝入
北大路魯山人作 大鉢 むさし野
絞り 十字文〔ほか〕

著者等紹介

白洲正子[シラスマサコ]
1910年、樺山伯爵家の次女として東京に生まれる。幼少の頃から能に親しむ。学習院女子部初等科修了後、14歳で米国留学。直前に女性として初めて能楽堂の舞台に立つ。1928年帰国、翌年白洲次郎と結婚。戦後は青山二郎、小林秀雄らと親交を結び、文学や古美術の世界へ入っていく。『かくれ里』『日本のたくみ』など随筆家として数々の執筆活動を続けた。1998年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

34
白洲正子さんのさっぱりきっぱりな性格が素敵。2016/04/22

寝子

1
(この本ではないですけど)「形こそすべて」の意味が知りたくて、まずは読みやすそうなこの本を手にとってみました。最初に出て来る「美しい〈花〉がある、〈花〉の美しさという様なものはない。」という小林秀雄の言葉が面白いと感じました。2021/02/05

marixtaka

0
著者の他のエッセイよりも各章が短く、読みやすくまとめられている感じです。黒田辰秋氏についての項が特に興味深い。木工や漆芸のことをもっと知りたくなりました。2016/01/04

ぜん

0
和歌や日本の風景、焼き物等、日本の古来からの美しさを再認識しました。キッパリした物言いと美しい文章が素敵でした。2012/08/31

amanon

0
著者のエッセイを読んでいると、今の世の中は何と世知辛い、余裕のない時代なのだろうと、少し暗澹たる気持ちになる。何かに付けマニュアル化されてしまった昨今において、ここで度々取り上げられる能や木工、漆器の技など、決してマニュアルでは習得できない芸や技を受け継ぎ、次の世に伝えることが殆ど不可能になっているのではないか?効率ばかりを求めてきた我々は、その過程でどれだけ大切なものを失ってきただろうか?本書の三分の一近くを占める「黒田辰秋 人と作品」は読み通すのにやや苦労したが、特に重厚さを感じさせるものだった。2012/04/13

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