インディペンデンス・デイ

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インディペンデンス・デイ

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569775753
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

楽しみじゃない?いちから始められるなんて。すごいじゃない?誰にもたよらないなんて。ひとりの女性に、ひとつの独立を!さまざまに悩み、しがらみに揺れる女性たちに贈る連作短篇集。

著者等紹介

原田マハ[ハラダマハ]
関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒。伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務を経て、2002年独立。フリーランスのキュレーターとして、国内外の展覧会、シンポジウム、アートコーディネートを手がける。2005年『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2006年同作品にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

239
素晴らしいを軽く通り越して、素晴らし‘すぎる’連作短篇集でした。一編ずつの各章が微妙にリンクしていく、その筆術(展開)に感服しました。ある章の中でチョイ役の人物が次の章で主役になり、その章でのチョイ役がまた次の章でと全く飽きることとは無縁に読了でした。本作のある章からの引用ですー「会社とか家族とか恋愛とか、現代社会の様々な呪縛から逃れて自由になる人々が主人公の短編集」であり、「『自由になる』ということは、結局ややこしい、色んな悩みや苦しみから『いかに独立するか』ということ」ー素晴らし‘すぎる’作品でした。2014/07/21

pino

229
私の名札をみた同級生の母親が「あなたが○○さん、まぁ~」と言った。まぁ~って表情からして良くない言葉がくっつきそうだ。んな事がよみがえると芋ずる式に過去の失敗が目を覚ます。社会に出てからの嫌な自分も付いてくる。学校を卒業して何年経つんだ。やたら記憶がいいのも考えモノだ。こんな思いに最近まで苛まれていた。読了し心がゆっくりと揺れた。みんな何かしら抱えている。そしてどこかで繋がっている。自分に寄り添ってくれる友だちとの出会いも小さなネームプレートからだった・・。読友さん。色鉛筆のフタ開けましたよ。ありがとう。2013/08/30

れみ

216
親元を離れ暮らしたい女性、夫とおなかの子どもを亡くした過去を持つ女性、水商売をしていた母を亡くした女性など様々な登場人物が主人公のたくさんの短いお話が集まった本。お話どうしがずーっとリンクし続けてぐるっと回って最後に戻ってくるので短編を読んでいるのに長編を読んだような感覚にもなってちょっと不思議。人と人とはどこかでみんな繋がっていて人は決してひとりで生きてるわけじゃないんだなあという思いに捉われる作品だった。2016/04/16

ハイク

188
原田マハの短編集は初読みだ。24編が納められ20-30代の女性を主人公にしている。同じ登場人物が主役、脇役と交代して出て来る。連作でも「幸せの青くもない鳥」のように因果関係が逆転しているのもあり、工夫されている。女性の様々な生き方を描いており、表題が「インディペンデンス・デイ」とあるように独立した女性への応援歌だ。女性の前向きに一生懸命に生きて行く姿に感動を憶える。短編は著者の作風が良く表れると言われるが、著者の優しく暖かい目で描いている筆致が行間から滲みでる。特に若い女性の方々にお薦めの本である。2015/09/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

181
女性の独立に関するショートショート集。ふたりの時計・メッセンジャー・この地面からなんかがお気に入り。2014/08/11

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