出版社内容情報
国家を私物化してきた恥知らずな指導者たち。
中国人民は呪われているのか!?──戦国時代の蘇秦から毛沢東・周恩来まで、国家を延々と「私物化」してきた謀略家たちの破廉恥な行状。
西洋が「罪の文化」、日本が「恥の文化」ならば、中国は「欲の文化」だ。「罪の意識」も「恥の意識」も、中国の指導者にとっては無用の長物、それどころか「欲望充足」のための邪魔でしかない。
▼本書は、中国四千年の政治史を形づくった奸雄12人を丁寧に取り上げ、陰惨極まりない陰謀の数々を紹介。著者の故里である中国の政治文化に巣食う忌まわしい行動原理を抉り出した。
▼舌先三寸の外交謀略家・蘇秦、帝国を自壊させた愚か者・李斯と趙高、卑劣な無頼漢・劉邦、馬鹿正直な貴人・項羽、漢帝国を乗っ取った偽君子・王莽、陽気な謀略家・曹操、陰気な精神主義者・諸葛孔明、残酷無比の魔女・則天武后、裏切り専門男・袁世凱、中国史上最大の暴君・毛沢東と、その下僕に徹した保身家・周恩来。
▼この指導者たちの手段を選ばない権力闘争のおかげで、中国人民はつねに塗炭の苦しみを味わってきた。そしていま、隣国・日本もその餌食になろうとしている。
●第一章 蘇秦 ――中国流外交術の原点をなす稀代の策士
●第二章 李斯と趙高 ――利口な愚か者たち
●第三章 劉邦と項羽 ――無頼漢と貴族的英雄の対決
●第四章 王莽 ――漢帝国を乗っ取った史上最大の偽善家
●第五章 曹操と孔明 ――陽気な現実主義者と陰気な精神主義者
●第六章 則天武后 ――男たちの権力秩序を覆した天下の「悪女」
●第七章 袁世凱 ――私利私欲のみに動く「裏切り専門男」
●第八章 毛沢東と周恩来 ――中国史上最大の暴君とその忠実な僕
●むすびに代えて
内容説明
中国人民は呪われているのか!?春秋戦国の蘇秦から毛沢東・周恩来まで、国家を延々と「私物化」してきた謀略家たちの破廉恥な行状。
目次
第1章 蘇秦―中国流外交術の原点をなす稀代の策士
第2章 李斯と趙高―利口な愚か者たち
第3章 劉邦と項羽―無頼漢と貴族的英雄の対決
第4章 王〓(もう)―漢帝国を乗っ取った史上最大の偽善家
第5章 曹操と孔明―陽気な現実主義者と陰気な精神主義者
第6章 則天武后―男たちの権力秩序を覆した天下の「悪女」
第7章 袁世凱―私利私欲のみに動く「裏切り専門男」
第8章 毛沢東と周恩来―中国史上最大の暴君とその忠実な僕
著者等紹介
石平[セキヘイ]
1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。1988年来日して神戸大学大学院文化学研究科に留学、博士課程修了。「天安門事件」で友人が多数死傷し、中国共産党に絶望、日本永住を決意。『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所、2002年)を著して中国における反日感情の高まりに警鐘を鳴らして以来、新聞・雑誌・テレビなどで活発な評論活動を展開して現在に至る。2007年日本国籍取得。拓殖大学日本文化研究所客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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