出版社内容情報
長年絶版だった白洲正子作品の復刊。
都会から逃れて過ごした「鶴川日記」。山の手育ちの正子にとっての「東京の坂道」、「心に残る人々」を綴った3テーマからなる随筆集。
本書は長年絶版だった『鶴川日記』を新装版として復刊。「鶴川日記」「東京の坂道」「心に残る人々」の3つの章で構成された随筆集。
▼第二次世界大戦が始まった直後、東京郊外の鶴川へ引っ越してきた白洲一家。そこで出会った地元の人たちや尋ねてきた人々との交流、幸せな田舎暮らしの日々を記した「鶴川日記」。
▼山の手育ちの著者・正子にとって、坂道にはいろいろな思い出があった。その場所にまつわる歴史や当時の出来事を回想しながら綴った「東京の坂道」。
▼長年、多くの人たちと出会った著者の「心に残る人々」との交流を振り返り、思ったこと考えたことを綴ったエッセイ集。
▼「物はただ美しくさえあればそれでいい。時代や作者を気にするのは、自分の眼に自信のない証拠かもしれない。」(本書「心に残る人々」より)
▼推薦文「智しずかに情しずかに、なにもとらわれない正子さん。彼女のポケットにもぐりこみ、道や人に心底感応しました」――樹木希林
●復刊に寄せて 牧山桂子
●鶴川日記
●東京の坂道
●心に残る人々
●あとがき
内容説明
滋味に富んだ人々との交流を綴った随筆集。
目次
鶴川日記(鶴川の家;農村の生活;村の訪問客 ほか)
東京の坂道(富士見坂から三宅坂へ;永田町のあたり;麹町界隈 ほか)
心に残る人々(ある日の梅原さん;熊谷守一先生を訪ねて;熊谷先生の憶い出―追悼 ほか)
著者等紹介
白洲正子[シラスマサコ]
1910年、樺山伯爵家の次女として東京に生まれる。幼少の頃から能に親しむ。学習院女子部初等科修了後、14歳で米国留学。直前に女性として初めて能楽堂の舞台に立つ。1928年帰国、翌年白洲次郎と結婚。戦後は青山二郎、小林秀雄らと親交を結び、文学や古美術の世界へ入っていく。『かくれ里』『日本のたくみ』など随筆家として数々の執筆活動を続けた。1998年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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