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白洲正子 鶴川日記

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569775166
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長年絶版だった白洲正子作品の復刊。

都会から逃れて過ごした「鶴川日記」。山の手育ちの正子にとっての「東京の坂道」、「心に残る人々」を綴った3テーマからなる随筆集。

本書は長年絶版だった『鶴川日記』を新装版として復刊。「鶴川日記」「東京の坂道」「心に残る人々」の3つの章で構成された随筆集。

▼第二次世界大戦が始まった直後、東京郊外の鶴川へ引っ越してきた白洲一家。そこで出会った地元の人たちや尋ねてきた人々との交流、幸せな田舎暮らしの日々を記した「鶴川日記」。

▼山の手育ちの著者・正子にとって、坂道にはいろいろな思い出があった。その場所にまつわる歴史や当時の出来事を回想しながら綴った「東京の坂道」。

▼長年、多くの人たちと出会った著者の「心に残る人々」との交流を振り返り、思ったこと考えたことを綴ったエッセイ集。

▼「物はただ美しくさえあればそれでいい。時代や作者を気にするのは、自分の眼に自信のない証拠かもしれない。」(本書「心に残る人々」より)

▼推薦文「智しずかに情しずかに、なにもとらわれない正子さん。彼女のポケットにもぐりこみ、道や人に心底感応しました」――樹木希林

●復刊に寄せて 牧山桂子 
●鶴川日記 
●東京の坂道 
●心に残る人々 
●あとがき 

内容説明

滋味に富んだ人々との交流を綴った随筆集。

目次

鶴川日記(鶴川の家;農村の生活;村の訪問客 ほか)
東京の坂道(富士見坂から三宅坂へ;永田町のあたり;麹町界隈 ほか)
心に残る人々(ある日の梅原さん;熊谷守一先生を訪ねて;熊谷先生の憶い出―追悼 ほか)

著者等紹介

白洲正子[シラスマサコ]
1910年、樺山伯爵家の次女として東京に生まれる。幼少の頃から能に親しむ。学習院女子部初等科修了後、14歳で米国留学。直前に女性として初めて能楽堂の舞台に立つ。1928年帰国、翌年白洲次郎と結婚。戦後は青山二郎、小林秀雄らと親交を結び、文学や古美術の世界へ入っていく。『かくれ里』『日本のたくみ』など随筆家として数々の執筆活動を続けた。1998年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sun

4
武相荘の道は東名や横浜方面への裏道としてよく利用していた。今はかなりお店も増えて主要道路となっている。その周辺の地名が出てきて親しみがわく。また都心の坂道の話も面白い。風景は移ろいやすいので、写真を撮っておきたくなる。2014/04/28

ようこ

2
白洲次郎と人生を共にした人で伯爵家のお嬢様ときけばどんなに気難しく取り澄ました人だったのだろうか、と思ったが、読んでみて全く印象が変わった。鶴川日記や心に残る人々を読むと、作為的なこと、偽善的なことを嫌い自然で素朴な情から生まれるものを愛したことが分かる。最後の祖父母のことは読んでいて不覚にも涙が出てしまった。2011/07/27

あきこ

1
白洲正子の本を始めて読んだ。他の人が書いた白洲夫妻の自伝的なものは読んだことがある。この鶴川日記に出てくる武相荘も訪ねたこともある。だからといって白洲正子が好きなわけではなかった。白洲次郎が好きだったのだ。でもこの本を読んで、正子のほうも好きになった。なんというか物事を見る眼、というか受け取る心に共感を感じたのだ。眼に見えなくなったもの、その中に日本の、日本人の本当に素晴らしい生活の原点を見る。そして大切に感じる心。私も見習いたい。もっと別の本も読んでみようかな。2010/06/03

YH

0
白州さんが語る旧き良き日本の姿に憧れる。日本はどんどん変わっていくが、便利さの代償に失ってしまった物は大きいのではないかと彼女の随筆を読む度に思う。2012/05/18

tobby

0
テレビで見た特集をきっかけに読んだ。 白洲夫妻はお互いに上流家庭の生まれで美男美女、東京の一等地で生活していたが、先見の明で戦火を逃れて鶴川へ移住し、妻・正子氏は研ぎ澄まされた審美眼で美術品の蒐集にのめり込んでいく。 邸宅で繰り広げられる文化人同士のハイレベルなやり取りや、豊かで満ち足りた交流の様子が衒いのない筆致で記されており、なんだか圧倒されてしまった。このような人が日本に生き、確固たる美意識とおおらかな人柄でもって、自宅をサロンのように解放し、文化的交流を育んでいたという事実にただただ感動した。2022/07/19

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