出版社内容情報
恋愛小説の新旗手が描く女性の成長と再生。
幼くして母を亡くした瞳、双葉に、父の再婚相手の子、美子。三姉妹が奏でる恋愛の三重奏。女性の成長と再生を描く大人の恋愛小説。
人を好きになる歓びを知っている。そして、苦しさも――。
▼本当の姉妹以上に仲が良かった三姉妹。あの出来事が起こるまでは……。妹とわたしのあいだに起こった、あの出来事。
▼幼くして母を亡くした瞳(ひとみ)、双葉(ふたば)に、父の再婚相手の子・美子(みこ)の三姉妹。幸せな家庭をもった長女・瞳のもとに、ある日、妹の双葉が三人揃っての夕食を持ちかけてくる。しかも、双葉は、瞳に恋人を紹介したいと話すのだった。
▼双葉は、かつて瞳の恋人を横恋慕したことに自責の念を感じ、その過去が自らの恋愛にも影を落としていた。以来、疎遠であった双葉の申し出に、瞳は心の引っ掛かりを覚えるのだった。一方、美子は同棲する彼氏がいるにもかかわらず、双葉が瞳に紹介しようとしている恋人に心惹かれ、思い悩んでいた。
▼一瞬にして人生が変ってしまうほどの恋愛の素晴らしさと、怖さを恋愛小説の名手が描く大人のための恋愛小説。
●第1章 不協和音
●第2章 輪唱
●第3章 残響
●第4章 転調
●第5章 夜想曲(ノクターン)
●第6章 円舞曲(ワルツ)
内容説明
人を好きになる歓びを知っている。そして、苦しさも―。三姉妹が奏でる「人生の調べ」。一瞬にして人生が変わってしまうほどの恋愛の素晴らしさと、怖さを描いた長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
17
人を好きになる歓びを知っている。そして、苦しさも——。 本当の姉妹以上に仲が良かった三姉妹。あの出来事が起こるまでは……。妹とわたしのあいだに起こった、あの出来事。 幼くして母を亡くした瞳(ひとみ)、双葉(ふたば)に、父の再婚相手の子・美子(みこ)の三姉妹。幸せな家庭をもった長女・瞳のもとに、ある日、妹の双葉が三人揃っての夕食を持ちかけてくる。しかも、双葉は、瞳に恋人を紹介したいと話すのだった。2009/12/12
れお
8
末っ子だけ母親が違う三人姉妹の恋愛話。人を好きになってしまうのは止められないけど、安易に姉妹で姉の恋人を好きになったりするのはなぁと。うちも三人姉妹だけど、長女なもんで、決断は早く離婚するかもやけど、いくつも年下の男の子は好きにならないと思う。読みやすくて1時間もかからず読了。2013/12/27
アコ
7
うーん。こんなことってないでしょう。ここまで三姉妹の色恋が交じり合っては各々上手くいくだなんて。次女の恋人と三女が、まではまだしも、三女の恋人と長女が惹かれ合うくだりには少し笑ってすらしまった。「ないわあ!」って。姉妹同士がそうしたことをいっさい咎め合うことがないどころか“それが幸せだったのねぇ”みたくなっているのも非現実的すぎる。せめてドロドロ劇やなんかがないと。とはいえ、なんなく一気読みできたし小手鞠さんはサラリとなにか読みたいとき専用の作家さんかもしれない。うーん。料理のシーンは好き。2012/10/13
なゆ
5
三姉妹の、複雑に絡み合う恋愛…。でもあんなに入り乱れたわりに、なんだか絵空事で終わってしまった感じ。あまりにもうまく収まりすぎて現実味が…。素敵な表紙に惹かれて読んだけど、う~~~~~~ん(-_-;)でした。2012/09/10
やころく
4
玉突きみたいな略奪愛? 一人位はまともな姉妹はいないのかな? こんな事があったら姉妹の仲は普通、崩壊するって。 全体的に人物像が薄っぺらくて引き込まれなかった。 もう少しドロドロのほうが印象深い作品になったかも。2016/07/17