出版社内容情報
戦艦大和と武蔵の戦いと運命を解説する。
戦艦大和と武蔵の建造の背景から、その最期までを、多くの史論、証言、ビジュアルから、初心者にもわかりやすく解説する。
大艦巨砲主義から航空攻撃中心へと、海軍の戦闘思想が変化しつつあった最中に、世界最大の戦艦として建造された大和と武蔵。その誕生時から不穏な空気をまとっていたこの二艦は、やはり、悲劇的な生涯を辿ることになってゆく。
▼本書では、その建造の背景から、戦歴、艦にまつわる人物の証言、そして最期までを、多くの写真や図版を用いながら、わかりやすく説き明かす。
●第1部 「大和」「武蔵」を生んだ時代
●第2部 トラック泊地の「大和」と「武蔵」
●第3部 主砲、火を噴く 闘う「大和」「武蔵」
●第4部 私は「大和」「武蔵」で闘った
●巻末特別企画 工業国NIPPONは戦艦大和を復元できるか? 戦争考古学研究会
内容説明
大戦艦から航空母艦へ。海軍の主力兵器の転換期に建造された歴史を飾る2隻の巨艦を待ち受けていた運命とは。
目次
第1部 「大和」「武蔵」を生んだ時代(大艦巨砲主義と日本海軍―航空母艦主力時代を創出しながら新局面を捉え得なかった皮肉;建造の背景と巨艦の性能―それはワシントン体制下、主力艦制限の流れの中で構想され、実現した ほか)
第2部 トラック泊地の「大和」と「武蔵」(「大和ホテル」と「武蔵屋旅館」の日々―快適な居住性と豪華な食事に来艦者びっくり;「運送艦」大和・武蔵の戦歴―合計五回の陸軍部隊輸送に活躍した巨砲大艦 ほか)
第3部 主砲、火を噴く闘う「大和」「武蔵」(「武蔵」の最期と「大和」の奮戦―戦況整理任務に携わった軍令部作戦室からの回想;「大和」「武蔵」の海空戦1 マリアナ沖海戦―ビアクかサイパンか、読み誤った戦略に翻弄された「大和」と「武蔵」 ほか)
第4部 私は「大和」「武蔵」で闘った(甲板が絶壁の如く頭上に;十七歳、重油の海の鮮烈な記憶 ほか)
巻末特別企画 工業国NIPPONは戦艦大和を復元できるか?(設計・船体―劇的に変化した戦後の建造法;機関―蒸気タービンからディーゼルへ ほか)
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- 慟哭の果てに