出版社内容情報
「G2」は経済分野にとどまらない! 米中が軍事的にも接近を始めたいま、日本は何をなすべきか――。ワシントンから読み解く最新国際情勢。
本書は、次のようなショッキングな記述で始まる。
▼<在韓米軍司令部は、韓国に駐留するアメリカ軍だけでなく、韓国軍を指揮統制してきたが、2016年7月をもって解体され、アメリカは朝鮮半島における地上戦闘活動をいっさい停止する。そして以後、韓国軍はアメリカ軍の統制から外れ、独立国の軍隊として動き始める。(中略)韓国におけるアメリカ軍の戦闘態勢が終焉すれば、中国はアメリカの敵ではなくなる。当然のことながら、中国を仮想敵国としてきた日米安保条約が終わることになる。こうしたアメリカと中国の軍事関係をすでに示しているのが、太平洋におけるアメリカ海軍と中国海軍の接近ぶりである。>
▼折しも、普天間基地移設問題をめぐって日米同盟間に亀裂が生じている。日本側が迷走を続ければ、米中「G2」は、経済のみならず軍事分野においても、ますます接近するだろう。そのとき日本はどうする? ワシントン情報から読み解く最新国際情勢。
●第一章 米中軍事同盟は、いつ始まるか
●第二章 アメリカはいつまで日本を守るのか
●第三章 アフガニスタンで負ければ印パ核戦争が始まる
●第四章 イランの核装備で日本に石油が来なくなる
●第五章 アルカイダとアメリカの核の戦いが始まる
●第六章 アメリカはいつも間違っている
内容説明
「G2」は経済分野にとどまらない!在日米軍が空洞化し始めたいま、日本は何をするべきか―。ワシントン情報から読み解く最新国際情勢。
目次
第1章 米中軍事同盟は、いつ始まるか
第2章 アメリカはいつまで日本を守るのか
第3章 アフガニスタンで負ければ印パ核戦争が始まる
第4章 イランの核装備で日本に石油が来なくなる
第5章 アルカイダとアメリカの核の戦いが始まる
第6章 アメリカはいつも間違っている
著者等紹介
日高義樹[ヒダカヨシキ]
1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒業。1959年、NHKに入局。ワシントン特派員をかわきりに、ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を歴任。その後、NHKエンタープライズ・アメリカ代表を経て、理事待遇アメリカ総局長。審議委員を最後に、1992年、退職。その後、ハーバード大学タウブマン・センター諮問委員、ハドソン研究所首席研究員として、日米関係の将来に関する調査・研究の責任者を務める。また現在、全米商工会議所の会長首席顧問を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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