出版社内容情報
都会の片隅でみつけた小さな農家のいとなみ。
都会の片隅で、畑をしている「おじさん」。毎日、こつこつと耕し、蒔き、育て、収穫され、また耕される畑、おじさんの畑は輝いている。
娘と一緒に保育園に登園する途中でみつけた「おじさんの畑」。5分も歩けば高層ビルのたち並ぶオフィス街なのに、駅のこちら側には、まだ緑の残る住宅街が広がっている。住宅地を抜け、神社の境内を通り抜けて出る高台の開けた場所に「おじさんの畑」はある。
▼毎日、こつこつと耕し、蒔き、育て、収穫され、また耕される畑。次々と見事に実る作物、季節ごとに花が咲き、虫が集まり、近所の人が訪れる。何十年も、ずっと繰り返されてきた畑の日常。そこには、私たちが忘れかけていた豊かな時間があった。
▼イラストレーター・さげさかのりこが5年にわたって追いかけ続けた、おじさんの畑仕事と畑の様子をカラー写真満載でつづる。都会の片隅でキラリと輝く、おじさんの畑は、今日も静かににぎやかだ。
●はじめに
●六月 ――魔法の小屋/うぶげ/今日の収穫分/じゃがいもの収穫/みつばちお仕事中
●七月 ――ジャングルのウナギ/桜の木陰にて/おばさん、はじめまして/根粒菌/ふれあい広場/おひさま/らっきょうの皮剥き
●八月 ――頭の中の地図/胡麻畑/シャバの風/お留守/今日から秋
●九月 ――種ありぶどう/お天気次第/急ぐ作物/種の箱
●十月 ――土作り/風邪/十五夜/植木職人/ほうれん草の種蒔き
●十一月 ――落ち葉箱/玉ねぎ
●十二月 ――荒神さま/落ち葉のプール/森へ/八百屋さん
●一月 ――凍る畑/穴/おじさんとたき火
●二月 ――雪の日/昔々
●三月 ――じゃがいも/根三つ葉・接ぎ木
●四月 ――夏野菜の準備/山椒の佃煮/始まっている
●五月 ――夏野菜の植え付け/夏野菜 続々/麦わら帽子と空豆/夏野菜たち
●おじさんと一緒 ――白侘助の挿し木
●おわりに
内容説明
次々と見事に実る作物、季節ごとに花が咲き、虫が集まり、近所の人が訪れる。何十年も、ずっと繰り返されてきた畑の時間。そこには、忘れかけていた豊かな時間があった。
目次
魔法の小屋
うぶげ
今日の収穫分
じゃがいもの収穫
みつばちお仕事中
ジャングルのウナギ
桜の木陰にて
おばさん、はじめまして
根粒菌
ふれあい広場〔ほか〕
著者等紹介
さげさかのりこ[サゲサカノリコ]
1963年静岡県生まれ。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン卒業。中森デザイン事務所退社後、フリーランスのイラストレーターとして、広告、雑誌、書籍で活躍ほか、「考える人」(新潮社)誌上でエッセイ「娘と私」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。