出版社内容情報
人気時代小説家が読み解く吉宗の手腕と戦略。
情報網を掌握し、現状分析能力に優れた徳川吉宗こそ理想の指導者像ではないだろうか? 人気時代小説家が読み解く吉宗の手腕と戦略。
いま、なぜ徳川吉宗か──。財政難に苦しめられていた紀州藩を藩政改革で見事に再生。その後、運の強さも手伝って、徳川本家に相続人が絶えたのを契機に八代将軍となる。元禄のバブルに挑み享保の改革を断行。大胆なリストラクチャリングを行った「徳川幕府中興の祖」。情報網を掌握し現状分析能力にすぐれた吉宗こそ、現代に通じるリーダーシップを備えているのではないだろうか。主な内容として、「堪忍の人、吉宗の誕生」「算勘に長けていた異能の将軍」「名君出現の法則」「改革推進を上手にPR」「吉宗は何を目指したか」「吉宗が戦国の世に生まれたら」「調略、智謀に長ける」「常識や前例にとらわれない合理性」など、『大わらんじの男』の津本陽、『小説徳川吉宗』の童門冬二の重厚な人気時代小説家が読み解く、吉宗の手腕と戦略、成功と失敗の真実に迫る対論。
●序章 いま、なぜ徳川吉宗か ……童門冬二
●第一章 「幕府中興の祖」はかくして誕生した
●第二章 青年藩主、藩政改革に挑む
●第三章 吉宗、ついに八代将軍となる
●第四章 幕政の一大リストラ「享保の改革」
●第五章 「享保の改革」は成功したか
●第六章 尾張宗春との確執始末
●第七章 吉宗と信長、家康、上杉鷹山
●終章 歴史に見るリーダーの条件 ……津本 陽
目次
序章 いま、なぜ徳川吉宗か
第1章 「幕府中興の祖」はかくして誕生した
第2章 青年藩主、藩政改革に挑む
第3章 吉宗、ついに八代将軍となる
第4章 幕政の一大リストラ「享保の改革」
第5章 「享保の改革」は成功したか
第6章 尾張宗春との確執始末
第7章 吉宗と信長、家康、上杉鷹山
終章 歴史に見るリーダーの条件
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名、太田久行。1927(昭和2)年、東京生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室長・企画調整局長・政策室長などを歴任。1979(昭和54)年、美濃部亮吉東京都知事の退任とともに都庁を去り、作家活動に専念する。都庁在職中の経験をもとに、人間管理と組織運営の要諦や勘所を歴史と重ね合わせた作品で、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。1999(平成11)年春、勲三等瑞宝章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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