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出版社内容情報
環境問題や「自然との共生」の本質をつかむために、地元の流域を歩いてまともな感覚を身につけよ。
▼岸と解剖学者養老孟司は、本書で共に小網代を訪れた後、「流域思考」を提唱する。
▼大地は大小の流域によってジグソーパズルのように構成されている。自分の暮らす流域のかたちを把握することができれば、他の流域についての理解も可能になり、ひいては地球環境に対するリアルな認識が生まれる。また、葉のつき方、木の並び方などの自然のありさまは、種の生存にまつわる問題の「解」をあらわすものだ。流域を歩き、「解」を見つめよ。そうすれば、地球の中に暮らす人間が持つ「まともな感覚」が得られるはずだ――。
▼後半では元国土交通省河川局長の竹村公太郎も参加。行政者の視点と志を述べる。
内容説明
生物学者・岸由二は三浦半島の小網代や、都市河川である鶴見川の環境保全活動に尽力し確かな成果を挙げてきた。小網代は源流から海までまるごと自然のままで残っている、全国的にも稀有な流域である。本書で岸と養老孟司は共に小網代を訪れた後、「流域思考」を提唱する。自分が暮らす流域のすがたを把握することから、地球環境に対するリアルな認識が生まれるのだ。後半では元・国土交通省河川局長の竹村公太郎も鼎談に参加する。
目次
第1章 五月の小網代を歩く―完璧な流域を訪れて
第2章 小網代はこうして守られた
第3章 流域から考える
第4章 日本人の流域思考
第5章 流域思考が世界を救う
第6章 自然とは「解」である
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞
岸由二[キシユウジ]
1947年、東京生まれ。横浜市立大学文理学部生物科卒業、東京都立大学理学部博士課程修了。理学博士。慶應義塾大学教授。専門は進化生態学。流域アプローチによる都市再生論を研究・実践。鶴見川流域の防災・環境保全、三浦半島・小網代の環境保全にかかわる市民活動の中心スタッフとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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