出版社内容情報
坂口安吾の思想をユニークな文体で総まくり!
坂口安吾先生を著者との対談相手として現代に蘇らせ、その作品にちりばめられた名言をつなぎ合わせながら、安吾の精神世界を描く。
「本音で好きなように生きる。それこそが人間の真実だ」……坂口安吾については、「堕落論」の作者として知っている人が多いであろう。無頼派作家として太宰治とならんで愛され、酒と女とクスリにおぼれたりして、かなりメタメタな人生を送った人物だ。あまりの無茶がたたったか、48歳の若さで死んでしまった。とにかく、当時は薬局で売っていた覚せい剤を打ちながら書きまくっていたというのだから凄い。本書には、そんな安吾の、自分の気持を原稿用紙に叩きつけたかのような名言がギュウギュウに詰まっている。ただ並べるだけではつまらないから、ちょっと趣向をこらして、安吾初心者でも、「堕落論」しか読んでいない人でも、中身の濃い人生論として楽しめるようになっている。今の時代、日本人の気持はちょっと暗い。もっと本音を曝け出して自由に生きてみた方がいいのではないか。そのために一度、坂口安吾に触れてみるのはいい体験かもしれない。
●まえがき
●序章
●第一章 「安吾という人」
●第二章 「女について」
●第三章 「恋、あるいは男と女」
●第四章 「人の本性、あるいは正しき人生」
●第五章 「社会、あるいは社会人」
●第六章 「日本文化」
●第七章 「若者、青春」
●第八章 「子供、教育」
●第九章 「母親、あるいは家庭」
●第十章 「神仏、あるいは宗教」
●第十一章 「戦争」
●第十二章 「文学、芸術」
内容説明
本音で好きなように生きる。それこそが人間の真実だよ。安吾文学にひそむ名言をアッと驚く形で集成。まったくの初心者でもハマる一冊。
目次
安吾という人
女について
恋、あるいは男と女
人の本性、あるいは正しき人生
社会、あるいは社会人
日本文化
若者、青春
子供、教育
母親、あるいは家庭
神仏、あるいは宗教
戦争
文学、芸術
著者等紹介
長尾剛[ナガオタケシ]
1962年、東京生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家。日本文学・日本思想史などを主なテーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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