- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > PHPサイエンスワールド新書
出版社内容情報
ゾウリムシや大腸菌はなぜ死なないのか? 人間はいったい何歳まで生きることができるか? 生物にとって寿命とは何かを根源的に考える。
生物は死ぬのが当たり前、と考えるのは間違っている。最も原始的な生物であるバクテリアやアメーバは基本的に死なない。ではなぜ、ヒトに寿命はあるのか? じつは単細胞生物から多細胞生物への進化が、死すべき運命をもたらしたのだ。脳神経系のような複雑なシステムを維持するためには、せいぜい百二十年が最大寿命だという。その生物学的根拠とは何か? 本書は、構造主義生物学者として知られる著者が、寿命や老化の仕組みについて分かりやすく解説する。「代謝と遺伝」「原核生物と真核生物」「減数分裂」「アポトーシス」「がん遺伝子」など、近年の生物学が明らかにした生命の仕組みや最新理論のトピックを紹介。そして、ヒトにとって不老不死が無理だとしたら、遺伝子組み換えやクローン技術によって、寿命をどこまで延ばすことができるかについて考察する。最終章では、超長寿社会の未来を空想しながら、人間にとって寿命とは何かを根源的に考える。
内容説明
生物は死ぬのが当たり前、と考えるのは間違っている。最も原始的な生物であるバクテリアやアメーバは基本的に死なない。ではなぜ、ヒトに寿命はあるのか?じつは単細胞生物から多細胞生物への進化が、死すべき運命をもたらしたのだ。本書は、生物学者の視点から、寿命や老化の仕組みについて分かりやすく解説。不老不死が無理でも、遺伝子組み換えやクローン技術によって、ヒトの寿命を延ばすことは可能なのか?長寿社会の未来を空想する。
目次
第1章 寿命の起源―生命のはじまりはどこにあるのか(生命の起源についての諸説;代謝システムと遺伝 ほか)
第2章 生物にとって寿命とは何か―寿命をもつことの損得(ゾウリムシに寿命はあるのか;減数分裂とは何か ほか)
第3章 ヒトの寿命は何で決まるのか(分裂細胞の寿命は決まっている;長寿を妨げる要因―病気になりやすい遺伝子 ほか)
第4章 ヒトの寿命は延ばせるか(がんを予防する生物学的発想;老化を遅らせる方法 ほか)
第5章 長寿社会は善なのか(平均寿命があと二十年延びたら?;不老不死の未来社会を空想する)
著者等紹介
池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年東京生まれ。東京教育大学理学部生物学科卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。専門は理論生物学、構造主義生物学。多元的な価値観に基づく構造主義科学論を提唱して注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
pitt
K K
がんぞ
かずら