PHPサイエンス・ワールド新書<br> なぜ飼い犬に手をかまれるのか―動物たちの言い分

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PHPサイエンス・ワールド新書
なぜ飼い犬に手をかまれるのか―動物たちの言い分

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569772059
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C0245

出版社内容情報

動物にも言い分がある。行動の謎に迫る読物。
飼い主を群れのリーダーと思う犬、飼い主を自分の母親と思う猫、漢字を区別するカラス……ハッ!とする動物の謎に迫る。「中学一年で北アルプスの白馬岳を登ったとき、大雪渓の雪の上を一生けんめい歩いている小さな黒い虫たちに気がついた。なぜ雪渓の上を歩いているのか。そもそもどこからきて、どこへいこうとしているのか? 雪の上に食べものはあるのか?」日本を代表する動物行動学者である著者は、少年のころより生きものや自然とふれあいながら、じつにたくさんの疑問を胸のうちに暖めてきた。身近な犬や猫の行動から、チョウやホタル、さまざまな虫たちの行動まで、深い関心を寄せ、疑問を解いていこうとする珠玉のエッセイ集。

内容説明

大雪渓の雪の上を一生けんめい歩いている小さな黒い虫たち。彼らはどこからきて、どこへいこうというのか。雪の上に食べものはあるのか。日本を代表する動物行動学者である著者は、少年のころより生きものや自然とふれあいながら、じつにたくさんの疑問を胸のうちにためてきた。身近な犬や猫の行動から、チョウやホタル、さまざまな虫たちの行動まで、深い関心を寄せ、疑問を解いていこうとする珠玉のエッセイ集。

目次

第1章 動物たちそれぞれの世界(庭のタヌキ;冬の越しかた;春のチョウ;小鳥の給餌;田んぼのカエル ほか)
第2章 動物の言い分、私の言い分(稲むらの火;京都議定書;二つの美;トルコの旅で感じたこと;遠野を訪れて ほか)

著者等紹介

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年東京生まれ。昆虫学者、動物行動学者。東京大学理学部動物学科卒業後、東京農工大学、京都大学教授。82年に創設された日本動物行動学会の初代会長。滋賀県立大学学長、総合地球環境学研究所所長を歴任。京都大学名誉教授。著書には日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『春の数えかた』(新潮社)など多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤い熊熊

11
飼い犬に手をかまれるのだけが主題の本ではない。日高さんが見てきた動物たちの生態やら、環境問題に思うことやらが書いてあるエッセイ集。2018/09/27

shigoro

8
後半はともかく、前半は軽めのエッセイで、気軽に動物うんちくを学べる。動物園にいるような動物ではなく、基本的に田舎に現れるような、タヌキやイノシシ、都会でいっしょに暮らしている犬・ネコなど、身近な動物のことなので、距離感が近く感じられる。昆虫ネタも数多くあり、冬眠や鳴き声、繁殖について、季節感を意識して書いているのかな。他の国より四季がはっきりしている日本ならではの部分が好きだわ。 2011/10/18

K K

7
良書。人間も動物も、それぞれ自分の都合で行きている。人間と動物の違いは、言い訳をして正当化するところ 抜け駆けをして他のメスを横取りするズルい蛙のオス。匂いと振動と温度差だけで行きている蛇、動物の匂いと温かさと皮膚の存在だけで生きるダニ、怖い。 カラスは一度学習したことは40日覚えている。すぐ忘れる人間のオスよりマシである(笑) 動物の世界、やはり魅惑的。2017/05/27

あつ子🌼

6
積ん読消化。前半は中日新聞、後半は京都新聞の連載をまとめたエッセイ集である。前半と後半でがらりと趣が変わって楽しい。共通するのは、日高センセの生きとし生けるものに対する優しく理知的な眼差し。矛盾するようだけれど、広い世界の中の"一動物"として覚醒する、"読書の秋"なのです。2018/10/01

ようこ

6
教育出版国語下「花を見つける手がかり」に登場する東京農工大の日高敏隆先生の本ということで読んでみる。教科書のネタになった文章もあり、飼い犬に手をかまれるということについては具体的に触れられていないが、もともとは身近だった生物についての知識や、生物と人間のありようについて個人的経験も交えてとてもわかりやすく面白く書かれている。読書力のある子で生き物の好きな子なら小学生でもいけるかもしれない、教科書のネタになりそうな知識が詰まっている一冊だ。読みながら日高先生とさかなくんは似てるかも、と感じた。2011/11/28

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