出版社内容情報
親殺し。それはどの家庭にも起こりうることなのか。「親殺し」という究極の暴力を誘発する子どもたちの心の闇とその背景を解き明かす。
試験成績の隠蔽の発覚を恐れて家に火をつけ、継母と幼い兄弟を殺害した有名進学校に通う少年。
▼学校の成績に関する両親の叱責から逃れるために父親を刺殺した少女。
▼朝寝坊を注意されたことに腹を立て、父親の首を絞めた少年。
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▼他人にとって不可解な理由で親を手にかける子どもたち。彼らの多くは、非行歴も問題行動も見られない「ふつうの子」、むしろ親の言うことを聞く「よい子」であり、「ありふれた、ふつうの家庭」の子どもであった。
▼子どもにとってもっとも深い愛着の対象であるはずの家族を殺してしまうほどに彼らを追い詰めたものは、いったい何だったのか。
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▼豊富な事例のタイプ別分析を通して、親を殺す子どもたちの心理に迫る。
●はじめに
●第一章 子どもの暴力を誘発するもの
●第二章 「車輪の下」――教育問題の軋轢
●第三章 子どもを泣かせる親たち
●第四章 暴力を起こす心理
●第五章 少年の非行と家庭内暴力
●第六章 子どもによる親殺しの防止に向けて
●参考文献
内容説明
あなたは明日「子どもに殺される」かもしれない!?学歴社会という「車輪」の下で悲鳴をあげる子どもたち。
目次
第1章 子どもの暴力を誘発するもの
第2章 「車輪の下」―教育問題の軋轢
第3章 子どもを泣かせる親たち
第4章 暴力を起こす心理
第5章 少年の非行と家庭内暴力
第6章 子どもによる親殺しの防止に向けて
著者等紹介
大渕憲一[オオブチケンイチ]
1950年秋田県生まれ。東北大学文学部卒。77年同博士課程中退。96年学位取得(文学博士)。大阪教育大学助教授、東北大学教授を経て、同大学院文学研究科教授。専門は社会心理学。特に、人間の攻撃性と紛争解決の心理的解析を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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